システム紹介　【システムアップの手順例】

最初の一歩、最高の内臓アンプシステム

デジタルプロセッサーのフルスペックを内蔵したヘッドユニットに、音の良いスピーカーを装着したシステムを、初めの一歩として導入します。このシステムでも、しっかりしたインナーバッフルや完全なドア防振を施すことにより、内臓アンプとは思えない素晴らしいサウンドを奏でることが出来ます。この段階で取り付け費込みの価格は20万円から30万円、もっと安くても良い音は出来ますが、ステップアップで最高を目指すための最初の一歩としては、最低でもこのくらいは必要でしょう。

サブウーファーの追加、低域の補強、スケール感の増大

内臓アンプ+フロントスピーカーシステムのみでしばらく楽しんだら、次のステップはサブウーファーを追加してみましょう。音楽全体の重心がしっかりしてくると、音に厚みが出てスケール感が増します。内臓アンプのみの段階で、自分にとって低音は十分だなと感じたら、サブウーファーよりも先に次のパワーアンプ追加から先にやってもOK。

最終的にどのくらいの音質を求めるかの問題もありますが、サブウーファーは安くてもしっかりとした低音が出せるものであれば、ハイエンドシステムの中に入れても決して足を引くようなことはありません。2〜5万円程度のサブウーファーに、低音駆動に適した5〜10万円のアンプを組み合わせ、工賃込みで15万円から30万円を見て置けば大丈夫です。

パワーアンプの追加、奥行き感と分離、解像度に富んだ音の世界を実現

昨今の内臓アンプは非常にパワフルなものも置く、パワーだけでクオリティに乏しいアンプだと、「パワーアンプを取り付けたのになんか聴きづらくなったぞ」という印象にもなりかねません。

パワーアンプの価格は2〜3万円のものから30万円を超えるものまで様々です。ご予算に応じて選ぶのがベストですが、スピーカーとの相性は非常に大切です。組み合わせの選び方に付いては別項目を参照いただくとして、ではどのくらいのアンプを選んでおくと損をしないでしょうか？

国産、輸入物問わず、大体10万円から15万円の間にコストパフォーマンスの高いアンプが集中しています。特に複数のアンプが必要なマルチアンプシステムの場合ですと、単価の高いアンプを複数使うことにより、トータルの価格はうなぎのぼりに上がってしまいます。

20万円を越すパワーアンプは、確かに素晴らしいクオリティを発揮しますが、10万円から15万円クラスのアンプと比べて2倍以上音がいいかと言うとそういうわけではありません。差はほんの少しです。そのほんの少しの差が我慢できないハイエンド嗜好の方には20万円以上のアンプをお勧めしますが、出来るだけコストを押さえ、最大の結果を引き出したい場合、先に挙げた10万円〜15万円クラスに集中している優秀なアンプの追加で、さらに奥行き感のある、感動的で深遠なる音の世界を手に入れることが出来るのです。

>> そして最上級、ハイエンドの世界へ