完全に月1ペースになっているemolog
ご依頼頂いている車達のインストール作業で1日があっという間に終わりブログは手つかず。インスタばかり更新しています。
当ブログでは、同じ車に乗っている方が参考になる様に、1記事で完結できる書き方をしているので中々手が回りませんね。
合間を見つけて少しずつでも更新していきたい所です。
しらちゃんのオススメ楽曲
・Zedd – Clarity 44.1kHz/16bit 2012/01 リリース
この手のジャンルが好きな方ならご存じZeddのClarity。3次元的な音作りの多いEDM界隈の楽曲ですがこのアルバムもその1枚。低域から高域までを一杯一杯に使って動きを音で表現し、塊感のある音像からレーザー光線の様な音まで、聴いていて面白い楽しいと感じる楽曲が盛り沢山。Tr.6 Codecは昔から使っている楽曲ですが、サブウーファーが完全に繋がっていればフロントガラスから低音の球が出たり入ったりと心臓の鼓動の様に現れる。実に面白い。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日は、ホンダ GTフリード。新型フリードです。
GTフリードはオーディオレスモデルがあるのにも関わらず、例の如く今現在は社外ナビの取付キットがない。(下書きしてかなり立ったけどまだないよね?)
その理由も簡単で、
いや、これ付かんめ?な構造をしたダッシュボードが流石ホンダ△。
特に2DINモデルのナビだと本体の厚みの都合で、レザー仕上げとなっている化粧パネルに干渉するので、フェイスパネルと金具を作れば付くような構造ではありません。
しかしながら、オーディオ面も考慮した音が良いナビと言えば、そうだねサイバーナビだね。という事で取付を希望される方は多数いらっしゃいます。
当店にもご依頼があり、8インチモデルのサイバーナビを頑張って取付し、オーディオ関係もしっかりと手を入れさせて頂いたお車の紹介です。
システムは、
8インチサイバーナビ
Carrozzeria AVIC-CL912-4-DC
ハイスピード高解像度のペーパーコーン
ETON ONYX 2way
実は暖かく人間味の音がする
HELIX C-FOUR
下向き設置で上に物を置けるサブウーファー
Carrozzeria TS-WX3030
低価格でありながら必要以上の能力を持つ
Carrozzeria GM-D8100
その他ドラレコやETCなど新車時に必要なものも含めた構成になります。
ナビゲーションは、サイバーナビ8インチDCモデル。
独特のラインをしたナビ周りに合わせて、デザインが喧嘩しない様に流線的デザインで対応してつや消しブラック仕上げで製作しています。
ナビの両側にある、メーターフードと小物入れの黒レザー部は両方とも張り替えています。
その理由は、メーターフード側が問題。
このフードは、純正であればナビの後ろ側まで繋がっているデザインです。要はコイツが邪魔でナビが入らん。そこでナビの背中を囲うパネルに合わせてカットし、断面処理してレザーを貼りなおす事で対応しています。
こらキット屋さんオオゴトばい。
別アングルから見るとこんな感じ。
助手席側の小物入れの蓋が空くときに干渉しない様に逃がす必要があるので、これがまた厄介ポイント。
蓋を閉めても、開けても不細工にならない様に、細部まで作りこみを行っています。
ツイーターはAピラーワンオフ。
ETON ONYXと言えば、聴き馴染みのある音色でキレッキレのレスポンスを持ちつつも、雑味のない艶やかなサウンドが特徴のスピーカー。
解像感の高い音に仕上げる為には、やはりツイーターの角度は重要です。
カーオーディオでは 、 ”取付面による音の変化” と ”音響調整による音の変化”は別物であり、お互いが支え合ってはいれど、片側の致命的な問題点を修復できるほどの効果はありません。
即ち、どうせ調整するから取付は適当で良い。はあり得ないわけで、取付時からベスト仕上げにしておくべき作業となるわけです。
ちなみに、このお車は将来3way化する事を想定したツイーター装着位置にしています。
続いてドアです。夜撮ったので、映りが悪いですね。
ホンダのドアは相変わらず大穴が空いています。
大穴が空いているから音が悪い。という事は無く、ドアの特性として大切なことはスピーカーを装着する部分の強度ですから、スピーカーホールを指でつまんでグリグリ動かした際にココに強度のあればOK。
殆ど塞がっているように見えてもスピーカーホール周辺がフニャフニャよりは、こっちの方がどうにでもなります。
とはいえ大穴は音に影響しますので、下処理として補強となる様な施工方法を取り、PAC1Ver2.0防振を行っています。
ドア内張りを戻したら元通りです。
パワーアンプは、後部座席下に設置しています。
C-FOURは薄いですが長手方向に大きいので、ギリギリですが何とか収まりました。
HELIX/BRAXのパワーアンプは、スペックから読み取るとハイパワーでDFが高いので、カリカリした音を想像しがちなのですが、音を聴いてみると予想の真逆。
人間味のある暖かい優しい一面があり、みなさん割と驚きます。
この特性から、ハイスピードのスピーカーと組み合わせても角が立った聞き疲れする音にならないので、扱いやすく、入れて良かった感の強いパワーアンプとも言えるでしょう。
反対側のシート下にはサブウーファーを駆動するD8100。
1chのモノラルアンプで、D級駆動のハイパワー型です。
ユニット型サブウーファーは、パワード型サブウーファーと異なりアンプが別に必要とはなりますが、アンプから見て”重い存在”となる口径の大きなサブウーファーを軽々と動かす為には、それ相応の駆動力が必要となります。
AB級でもハイパワーなアンプはありますが、相当な電源部を持つ物量型のアンプが必要となり高額となりますから、効率が非常に高く小型で安価に作れるD級アンプの出番となります。
その他、ETCや、駐車監視機能付きドライブレコーダーを装着し作業完了。
最後に音響調整を施して納車となります。
エモーションでは、パワーアンプの重要性をよくご説明しています。
サイバー母艦システム、外部DSPシステム、どちらでも同じで、
パワーアンプに拘ると音が飛躍的に向上します。
パワーアンプとは、プレイヤーが出力した微小のアナログ信号を、スピーカーを駆動できる大きさまで増幅する仕事をしています。
ナビの中にもパワーアンプが入っているので、ナビ裏の配線にスピーカーを繋ぐと音が出るわけですが、内臓アンプと外部アンプとでは音質は異なります。
パワーアンプのクオリティで音質が大きく変わってくるわけですね。
パワーアンプによる音の変化は主に、増幅構成や、駆動する際に使うアンプ内の電源部によってサウンドが変わってきます。
でかい、重い、電気食うは音が良いってんで、強力な電源部を持つアンプは図体が大きくなり重くなりますから、ミテクレ用に無駄にデカイわけではないのですね。一部例外もありますが、自信をもってリリースしているメーカーは蓋開けた中身も公開しているので安心ですね。
さて、アンプには”ゲイン”が付いています。
これを触るだけでも音色が変わります。
入力をいっぱい入れてアンプゲインを可能な限り小さくする方が音が良い的な話がありますが、 ”人の意見を信じる前に試せばよいじゃない” という事で、ちっさくしてみたり、ぶち上げてみたりしてみると色々と発見があります。
名匠ロバートゼフ先生が設計した某アンプの取説には、
”ゲインは低けりゃ良いってわけじゃない。最適な部分を探しなさい”(意訳)
と書いてあった記憶があるのですが正に仰る通りで、ゲインを上げていくと、ある所から急激に人間味の溢れた音がしだしたり、音飛びが飛躍的に向上して定位感が良くなったりします。
一方でシステムによっては、その色の付いたトーンによって”くどい音”となってしまったり、輪郭がシャープになりすぎて刺激が強すぎる音になってしまったりするわけですから、最適値が1台1台異なってくるわけです。
当然ゲインを上げていくとノイズレベルも上がるので、全体のバランスを見ながら決めていく形になるので、案外奥が深いもんです。特に当店は、車によってはEQを結構な幅で上げ下げするのでクリップ域も意識して設定しています。
現代のカーオーディオはDSPを用いたデジタル調整が主流で、触れる機能をフル活用して車という環境によってバランスが崩れてしまった音を正しい音に修正する音響調整を施すわけですが、
取付で決まる音、調整で決まる音はそれぞれリンクしていて独立しています。
どれかに致命的なエラーがあると、”音が悪い”と感じる状態になるし、どれもがバッチリ決まっていると”良い音だ”と感じる状態になるわけです。
同じ機材であっても、取付や設定で大幅に音が良くなる可能性があるのなら、そりゃ最大限引き出したいに決まっています。
カーオーディオは、ただ付けただけではリアルな音にはならないので、知識と経験が必要となり、脳汁が出る趣味だからファンが多いのだと思います。
最も、分析的に聴きすぎて音楽を楽しく聴けなくなると本末転倒ですから、悩むのは我々だけで、ご依頼頂いている皆様は出来上がったオーディオで大好きな曲を聴きまくってください。
電話や来店だけでなく、メールでもご対応できますので、ご興味あればお気軽にご相談ください。
アゴヒゲ白石
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Dr.ハシモトのカーオーディオ講座を公開中!