夏です!
体温を超えた外気温の日が続く今日この頃。
炎天下では直射日光で暑すぎ。
屋根下では焼けた屋根で暑すぎ。
要するに暑すぎ。
帰宅して家事終わらせて、夜寝る前の大切な趣味の時間はあえなく寝ております。zzz…
涼しげな夏の風物詩でも見て、夏を楽しみたい所ですね。
しらちゃんのオススメ楽曲
・DGM – momentum 44.1kHz/16bit 2013/03/20リリース
イタリアのプログレバンドDGMの8thアルバム。この手のジャンルでは、やれ96kだ192kだとフォーマットによる音質差よりもmix、masterのクオリティが”音が良い”と感じる部分に直結していると思っている。DGMのmomentumはその音が良い、聴いていて楽しいが当てはまる傑作の1枚で今でも聴きたくなるクオリティ。哀愁と爽快感がある捨て曲無しの名盤。HR/HMというジャンルに抵抗がある方も聴きやすいと思う。この手のジャンルをカーオーディオで気持ち良く聴く為には、やはり全体の音の繋がりと定位感は重要視したい。イヤホンやヘッドホンでは味わえない体で聴く音楽が心地よい。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日は、ホンダ NBOX。
遠方からお越しいただき有難うございます。
近頃の軽自動車は、頭上の空間といい、後部座席の足元の広さといい、快適な車が多いので人気車種の1台ですね。
今回は、移動時間がより快適になる、音楽を楽しめる空間にする為に、ヘッドユニットとオーディオの施工をさせて頂きました。
ご選択頂いたスピーカーは、パイオニアが誇るCSTドライバを採用したCarrozzeria TS-Z900PRS。
Z900PRSはツイーターとミッドレンジが一体化した”ハイレンジユニット”により、システム規模が2wayシステムで、3wayサウンドを楽しめる大変魅力的なスピーカーです。
通常、ハイレンジユニット内の2つのスピーカーは、付属しているパッシブネットワークにて帯域分割を行い再生しますが、このパッシブネットワークの回路を変更する事で、飛躍的に音質向上できる事が判明しています。
具体的には、繋がりがより良くなる事で、全体域の密度がとても濃くなります。
ハイスピードがゆえ、やや分析的な音になりがちな部分が、より立体的で濃厚なサウンドとなりますので、音楽的な音、リアルな音に変化します。
今回は、インストール時から付属パッシブは使わず、当店オリジナルのパッシブネットワークでインストールさせて頂いています。
システムは、
9インチの大画面で、音楽もエンタメも楽しめるDA
Carrozzeria DMH-SF700
手軽に3way化出来る大人気のスピーカー
Carrozzeria TS-Z900PRS
軽自動車はドアが薄いのでサブがあった方が良いですよ
Carrozzeria TS-WX400DA
しっかりと駆動できるアンプにDSPがくっついた
HELIX M-FOUR DSP
最早標準装備となってきたドライブレコーダー
Carrozzeria VREC-DH301D
これらをインストールしていきます。
ヘッドユニットはSF700。
9インチのフローティングマウント構造なので、多くの車種に装着できる大画面プレイヤーは人気です。
テレビやナビ、ディスクドライブを排除した事により、大画面でありながら価格を抑えたモデルで、Apple car playやandroid autoを使って、いつものアプリを車でも使うというスタイルになります。
SF700はHDMI入力も持っているので、例えばAmazon fire tv stickや、android OSを持ったメディアプレイヤーなんかを繋いでwifi環境を準備すれば、オンラインでコンテンツを再生できる便利なシステムも簡単に構築できます。
車でテレビはみらんよ。ナビはグーグルマップを使うよ。デカイ画面が欲しいな。
そんな貴方にオススメのヘッドユニットです。
エアコンパネル横にある純正のUSBポートを取り外し、SF700へ接続されているUSB/HDMIに換装しています。
純正位置なので収まりが良く、便利な位置に装着出来ます。
Z900PRSのハイレンジは、Aピラーワンオフ。
逆コの字ピラーのNBOXは、向こう側のピラーが細くミラーが居ますので、手前側に埋め込んでいます。
手前側に装着すると存在感は若干出ますが、反射面から避ける事が出来るという音質的メリットがあります。
中域から再生させるハイレンジユニットは、指向性の都合もあり、なるべく反射面から離した取付を行う方が、音が散らからず良い音に仕上げる事が出来ます。
製作時は、向こう外側へマイナスとなる面に埋め込む形となるので、パテの面積が増え、割と大変な作業となりますが、なるべく出っ張りを抑えて最適な位置、角度となるようインストールしています。
ドアは、スーパーインナーバッフル、PAC1Ver2.0防振です。
ドアの中を撮り忘れたわけですが、いつもの様に、ただ貼るだけではなく、圧着しながら施工しています。
車のドアは、平面ではなく凹凸面が多い構造なので、ヘラでしごいただけでは凹んだ部分が浮いている状態となり、防振材の効果が下がります。
どんな優秀な防振材を使っていても、くっついていなければ無駄の多い”勿体ない使い方”となりますので、小さなトンカチを使って、時間をかけて圧着しながら施工しています。
インナーバッフルはワンオフ製作したモノを使っています。
車種によって市販バッフルでも施工できますが、音離れの良さなど音質に直結する内部損失等を考慮した、高密度耐水MDFを使い、マウント方法を工夫して装着する事で、スピーカーのポテンシャルを最大限引き出せるようにインストールしています。
内張りを戻すと見えなくなる部分ですが、ドアがパッパラパーでは、なんぼ高性能なスピーカーでもポテンシャルの半分以下しか出せていないサウンドにもなりえます。
こうしたらこうなると全ての工程を理解した上でインストールする事が大切ですね。
パワードサブウーファーのWX400DAは助手席下に設置しています。
NBOXの助手席下はフラット面で比較的広いので、このサイズのパワードサブもスッキリ収まります。
昔はお弁当箱なんて呼ばれていたパワードサブウーファーですが、ケツに”DA”とつくモデルが登場してから世界が変わりました。
従来のパワードサブは、音量を上げると、バコッバコッと音波になっていない底つきした音になるものが多かったのですが、この400DAはめっちゃ優秀。
こら音デカすぎる。と思う量感であっても破綻せず、しっかりと音波になっており、パワードタイプでは再生困難だった低い周波数まで再生出来ています。
この大進化により、HIFI用途でも通用するクオリティとなっている事から、当店でもこのサブを採用する事がとても多いです。
シート下に設置していますが、正しい音響調整を行えば、シート下から音は聞こえず、フロントスピーカーが作る音が太くなったように、前から聴こえてきます。
サブウーファーとは、ドアの容量や、スピーカーの口径の都合から、ドアスピーカーでは超低域の再生は難しい事から、その帯域を補う為のスピーカーですから、
ドッカンドッカン低音を鳴らすものではなく、その音源に含まれている低域を正しく再生させる為に必要なもの。サブを装着するとよりリアルな音になるわけです。
ラゲッジ床下の発砲を撤去して、M-FOUR DSPと小物入れを製作しています。
分かりやすく撮るために上蓋を外しています。
元々は車載工具が乗った発泡がある床下ですが、割と広い空間があるので、その空間を活用しています。
横のスペースには小物入れを製作し、納車の際はもともとあった車載工具を入れています。
この部分は、お客様の使いやすいよう洗車道具を入れてみたりと、本来物入れではなかった部分を物入れとして使えるので、便利になるのではないでしょうか。
いつもの様に、組み立て式で製作しているので、将来的に仕様変更が可能な構造にしています。
仕様変更の際に、また1から作るのでは勿体ないですから、強度的に問題のない部分はなるべくバラせるように製作しています。
このラックの中に、ハイレンジ用のオリジナルパッシブネットワークも居ます。
Z900PRSのハイレンジ用付属パッシブは-18db/octで構成されており、-18db/octではクロスオーバーネットワーク上で位相ズレが発生します。
折角の同一軸上のスピーカーですから、ネットワーク上でも位相がピタリと合う様に、当店製作の-12db/octの構成に変更しています。
このオリジナルパッシブネットワークは、バイワイヤリング接続でも活躍するもので、かれこれ何十年、何百個と作っていますので、内部の素子選択や数値は熟成されています。
この部分を変更するだけで、ハイレンジのツイーターとスコーカーの繋がりが非常に良くなり、中域から超高域までスムースに艶やかに滑らかに再生できるようになるので、Z900PRS ”ULTRA”なんて名前を付けても差し支えないほどに耳触りから解像度から全てのクオリティが向上します。
近頃、パッシブのみの販売依頼がよくあるので、書いておきますが、
このパッシブはスコーカーの上(LP)、ツイーターの下(HP)を切る部分しか入れておりません。
つまり、スコーカーの下(HP)とミッドバスの上(LP)は、DSP上でコントロールする形を採用している為、単に付け替えただけでは機能せず、トータルの音響調整が必要です。
最も、1スピーカーユニット内で完結されたスピーカーだからこそ当てはまるパッシブネットークであり、車種や取付方法で最適な数値が異なるハイレンジとミッドバス間のクロスオーバーは、柔軟に選択できるDSPによるデジタル調整の方が良くなります。
適材適所の工夫でコスパ良く音質向上を狙うテクニックである。という事ですね。
今回は新車取付ですので、標準装備とも入れるドライブレコーダーも設置しています。
DH301Dは、取り回しが良く、高画質なモデルです。
ドラレコも熟成されてきていますので、モニタ付きのモデルは特にメニュー画面の見やすさ、操作のしやすさなんかも、取説を見ずに操作できるほどとなっています。
現在は、他社メーカーのやっすいモデルもありますが、いざという時のお守りですので、信用できるモデルを取付しておきたいものですね。
最後に音響調整を施して納車となります。
かなりの頻度で装着しているZ900PRSですが、公式HPにも記載されている
この部分の恩恵も効いていますね。
車種により、どうしても音が反射しやすいクルマがあるのですが、取付方法を工夫する事で、ある程度回避できます。
しかしながら、
反射を避けた取付を行うと、左右で音が違う現象が起きやすくなり、
左右の音が同じように聴こえる取付を行うと、反射音が増える。
という沼にはまります。
沼というか構造上の都合なので、落としどころを見つける。という形になるのですが、Z900PRSのハイレンジは、20kHzまでの可聴帯域において軸上特性との差異を最小化を狙って作られているので、
反射を避けた取付で、左右の音が同じように聴こえる。
という今までになかった奇跡のスピーカーでもあるのです。
これより、定位感と解像感の高い、音像が見える、ボーカルが見えるオーディオとなるので、
安価なPCスピーカーや、イヤホン/ヘッドホンでは体験したことがない、本格オーディオを車で楽しめるわけです。
Z900の記事ですので、フィーチャーした書き方を行っていますが、
当店では、
位相の揃った本来の音で感動のサウンドに仕上げる事。
を得意としていますので、MORELであってもFOCALであっても、インストールと音響調整を全力で取り組み、ご予算内で出来る最も良い状態で御納車しています。
本格的なスピーカーシステムで鳴らすと、何百回と聴きこんだ楽曲も、新たな世界観に気づく。なんてことも、よくある話ですので、ぜひ多くの人に本物の音楽を体験して頂きたい、楽しんで頂きたいと思っております。
ご予算や状況に合わせてご提案致しますので、
昔使っていたこのスピーカーで良い音作れんかな?とか、
よそ様でやってみたけど、おたくに頼んだらもっと良くなるの?とか、
お気軽にお問合せ下さい。
貴方のお車なので、貴方に選ぶ権利がありますから、気になる事はジャンジャン問い合わせて貰って、ご納得の上の施工頂ければと思います。
納車の際の、頼んでよかったよ!という声を楽しみに頑張っていきます。
アゴヒゲ白石
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