エモーションがある屋敷には、エモよりも歴史が長い電装部門が入っていますが40年以上仕事を共にしたコイツもガタが来たようです。
今でも現役で、しまえたら困るマシーンなので”こらオオゴト”と大騒ぎしています。
果たして無事に修理できるのでしょうか。
完全に他人事スタイルで始まります。
しらちゃんのオススメ楽曲
・Journey – Gratest Hits 192kHz/24bit 2024/01/26リリース
このアルバムは何度かリマスターされているが、2024verとなるオリジナル アナログマスターミックスを現在の最新技術でリマスターされた今回のVerはぶっ飛んだ。立体的な空間表現や分離感は過去にない仕上がりとなっており、年代関係なく、どのアーティストでも言える事だが”マスター音源”の偉大さには驚かされる。小さな空間に音を詰め込む音圧戦争期とは違い、大きな空間にゆとりを持ってダイナミックレンジを活かした現代の音で奏でる2024yのJourneyは必聴のアルバム。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日は、ホンダ ステップワゴン。
お乗り換えにつき、今まで使っていたオーディオ機材の載せ替えと、乗り換えのタイミングに合わせてスピーカーを新調し、新しいクルマと新しいオーディオを楽しめるように施工したお話です。
乗り換えの場合、もう何十年の付き合いの車屋さんで車を手配する。なんて方も多いと思いますが、納車整備としてナビの載せ替えもしとくよー。新しいナビ安くしとくよー。なんてケースがありますよね。
こんな時は、お客様の都合が良い方を取ってもらって構いません。
今回もサイバーXが装着された状態でご入庫頂いています。
この時ひとつ注意点があり、ナビを車屋さんで購入をする場合。
近頃の社外ナビが装着可能の車種では、ナビとスピーカーというシンプルな組み合わせで高音質化を狙うケースが多くなってきましたが、この方法はナビによって出来る出来ないがあります。
ナビとスピーカーで完結できるシステムでは、出音が良くフルスペッククラスのDSP機能を内蔵したナビである事が条件ですので、車購入の際に、一緒にナビも買いませんかー。画面でかいよー。で決めると、オーディオ施工の際に、こりゃDSPが要りますね。となる事があります。
当店的には、どちらでも良い音に仕上げる引き出しがありますので問題ありませんが、かかる費用に関しては結構変わってきます。
ナビの使い勝手や好みもあるので、音質だけで選ぶものでもないですが、もしオーディオもすると考えているのであれば、並行してご相談頂いた方がスムースに事を進める事が出来るかと思います。
話は戻って今回のシステムは、
高音質で特別なデザインのプレミアムサイバーナビ ”X”
AVIC-CZ902XS
聴き馴染みのある音色でジャンル問わず気持ち良く聴ける
ESB Audio 8000series
駆動力と音色のバランスが良い
ARC Audio KS300.4
ナビはサイバーX。言わずと知れた高音質ナビの代名詞ですね。
2way+サブウーファーまでであれば、サイバーXを母艦として、感動できるほどの高音質に仕上げる事が出来ます。
サイバーナビのメリットは、そもそもの出音が大変高音質である事だけでなく、音響調整機能(DSP)の性能が非常に高い事。
カーオーディオでは、車内空間の都合による”音の崩れ”が必ず発生しますので、その崩れをDSP機能を使って補正します。これが音響調整です。
音響調整では主に、クロスポイントやタイムアライメントの設定と、ガラスの反射や定在波の影響によるピークディップの補正を行います。
スピーカー自体の特性が、なんぼドフラットであっても、車で使用する以上そのままドフラットの状態で聴こえる事はありません。
その為、取付の際には、車としての利用に影響が出ない範囲で、ドア防振やバッフル、ツイーターの装着位置の工夫などの音響加工を行い、その上で不完全な部分をDSP機能によって補正するやり方が、コストを抑えつつ高音質に仕上げる方法となります。
ESB AudioのツイーターはAピラーワンオフ。
ピラーの形状は、V型です。
ロ型やらV型やら、変わった形が続きますね。
V型は、1本ずつ貼れるので貼りやすい方ですが、如何せんデカイので生地を大量に消費のがアレです。
最適な位置で、最適な角度を向けて製作しています。
PAC1Ver2.0、スーパーインナーバッフルです。
ドアがデカイので、ドア防振もそこそこ時間がかかります。
ステップワゴンに限らず、近頃のホンダは大きなサービスホールが空いている車種が多いですね。
オーディオ面で言うと、大穴はマイナスになりそうなもんですが、ホンダはスピーカー周りの鉄板の強度が強いので、案外問題になりません。
一方でサービスホールは小さいけれど、スピーカーホールの鉄板を指でつまんでグリグリ動かすと鉄板が撚れるような車種もあり、スピーカーが前後に運動するコーン紙から見るとスピーカー本体が前後に動くわけですから、こっちのタイプの方が影響は出ます。
当店では、材料費と施工時間が跳ね上がる事から裏メニュー化している、アスファルト系の防振材を使ったドア防振を行えば、強度アップにもなるので、そのような車種でレベルの高いカーオーディオにしたいと考えている方は材料を厳選して施工すると良いと思います。
インナーバッフルをワンオフで製作する際のポイントは高さ(厚み)です。
殆どの車で内張り側にリブがあると思いますが、このリブがスピーカー表面に貼った遮音スポンジに密着し、内張りと鉄板の間に音が漏れないようにする事が非常に重要です。
ここに音が回り込むとキャンセリングが発生し、スッカスカの音になります。
この遮音スポンジの質もまた、聴いて分かるぐらい出音に関わります。
遮音はするが音を吸う。なんて材であれば、出る音にその”スポンジの音”が乗るんですね。
ドッと止まるべき音が、ドフゥとなる事もある部分なので無視できません。
当店ではこの事から特注品を使っています。
ドア内張りを戻すと元通りです。
インナーバッフル取付であっても、重要なポイントをしっかりと抑えた取付が出来ていれば、非常に良い音に仕上げる事が出来ます。
写真を見事に取り忘れましたが、シート下にARC Audio KS300.4を設置しています。
KS300.4は小型でありながら駆動/制動力があり、駆動/制動力がありながら分析的すぎる音にならない絶妙なチューニングを施されたパワーアンプで、当店でもかなりの台数を取付しています。
パワーアンプは時にスピーカーを変えたほどのサウンド変化をもたらす機材です。
駆動力のあるアンプは躍動感など楽しさに繋がる部分でもありますから、元気な音、躍動感のある音が好みであれば、このタイプのパワーアンプは気に入るかもしれませんね。
最後に音響調整を施して納車となります。
ホームオーディオで、部屋の影響を受け、音が変わってしまっている場合には、スピーカー自体の位置の変更や部屋に吸音パネルを設置する等のアナログ的な工夫を行いますが、カーオーディオでそれは難しい。
足が当たるほどドアウーファーを大きく張り出させたり、室内に大型の吸音パネルを設置する事は、予算の都合上から、車としての実用上から若干の支障が出ます。
対策として、内張りで隠れる部分などの実用範囲内で出来る工夫に抑え、残りはデジタル的にタイムアライメント、クロスオーバー、EQなどを活用し、音をコントロールして部屋の影響を受けた上で良い音に聴こえる様に仕上げます。
ホームオーディオと同じようで異なる部分がココです。部屋の影響を受けるところまでは同じですが対策方法がまるで違う。
その為、カーオーディオはカーオーディオなりのノウハウがあるわけです。
音響調整は、慣れてくるとある程度のサウンドに仕上げる事が出来る様になりますが、この先に大きな壁があります。
人を納得させる、音楽で感動できる音にする為のテクニックです。
この感動できる音が出ている車は、機材の音がします。
低音豊かでウォームなスピーカーなら、そんな音がします。
ハイスピードで高解像度なスピーカーなら、そんな音がします。
至極当然の話ですが、こうなっていない車、実は結構います。
近頃のDSPは、どうにでもなるほど高性能なので、音を作れるんですね。無意識に。
作った音は、音像がクッキリしていて一見解像度が高いように感じますが情報量が少ない。音数が少ないからスッキリハッキリ見えるんです。
定位で驚くカーオーディオであればこれで正解かもしれませんが、音楽で感動できるカーオーディオとは違いますね。
ギター弾きなので、ギターの例えとなり恐縮ですが、
早弾きが上手いギタリストは沢山いますが、エモーショナル(情緒的)なギターを弾くプレイヤーは一部だと思っています。
その一部の人たちは何が違うのか。
ビブラートの使い方であったり、タイム感なんですね。
まるでギターが歌っているように聴こえるんです。
僕は、この様なギタリストを”上手い”と感じます。
抜群の笑顔で超絶をかますエディとか正しくそうですね。
では、このギタリストがいる楽曲を感動的に聴けるオーディオとはどうあるべきか。
このビブラート最後の小さな波まで聴こえる音、敢えて僅かに型を外したリズムまで感じれる音、強弱が分かる音、ボーカルで言えば、ごく小さく入っているブレスの音が聴こえるオーディオこそが、人を納得させる、音楽で感動できる音だと思っています。
これを叶えるポイントソース理論を採用した音響調整をエモーションで実際に行っています。
そんな当店の音響調整は、調整のみのご依頼も承っています。
他店様施工、DIY施工、問いません。
その機材の持つ音色を引き出し、その車の影響を考慮した音響調整を施せば別物になる可能性も十二分にありえます。
ただし、取付による不具合(位相が逆など)があり、これでは良い音に出来ないと判断した場合は、調整を中止し問題点をお伝えします。中止した際は料金は頂きません。その問題点を修正した後、改めてご依頼ください。
オーディオは好みだ。
それはその通り。
ですが、もし今の音が機材のポテンシャルが引き出せていない音だったとしたら、、?
システムにもよりますが、調整は小一時間程度で完了します。
お気軽にご相談ください。
アゴヒゲ白石
エモーション公式LINEにて、
Dr.ハシモトのカーオーディオ講座を公開中!