GW明けました!
本日より通常業務再開でございます。
連休中、福岡ではお出かけ日和な天気の良い日が数日あったのですが、花粉やら黄砂やら色々と飛んでいる今日この頃。
朝起きた時点から、鼻やら耳やら色々調子が怪しい日常を過ごしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
職業柄、鼻はポンコツでも耳だけは守る技を妙に身に着けつつあるのですが、体調管理に気を遣う時期です。
出歩かないのも色々溜まるものがあるので、現代医学の力を借りながらウェーイと日々を過ごしています。
さて、連休前から書き始めていたこのブログも結局明けの投稿になってしまったので間が空いてしまいました。
前回のブログでのアンケートにお答え頂いた皆様、有難うございました。早速ご注文頂いた皆様も有難うございます。アンケートを読んでいて、確かにこんなのがあったら便利だよな~と参考になりました。
本業のインストールの合間を見ながら少しずつにはなりますが充実させていきたいと思っています。
GW明けからも張り切って良い音と、楽しいカーオーディオライフをお届けして参ります。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日は、レクサスNX。
RXと揃って、実はエモーション入庫率の高いレクサス車です。
この型のNXは、ボリュームのあるシステムでの施工実績も多くあるので、ほぼほぼ構造は理解できている事からサクサク進みます。
こちらのお車は、こりゃ音が良いばい!!と、あまりの音質の向上具合に、ワタクシもついつい購入してしまったほどのHELIX DSP PRO mk3+パワーアンプの施工から始まっています。
その前回の施工では、純正のトヨタ/レクサスのDA車は、割り切ったシステムを組み立てると、とても快適な車に大変身する車種である事から、その部分から手を入れています。
そして今回、スピーカー交換を行っていきます。
システムは、
抜群の高音質で拡張性も◎な
HELIX DSP PRO mk3
小型で安価、インストールのしやすさ◎な
ALPINE KTP-600
音の立ち上がりの良さと音数の多さが輝く
Morel Elate Carbon PRO 63A
OTTOCASTの兄弟?であるAIBOX
MIREL MB-201
これらでカーオーディオシステムを構築していきます。
ヘッドユニットは、大型純正ナビ。
画面が変わり、純正のままお乗りの方は見たことがない画面だと思います。
レクサスやトヨタのDAなど、カープレイ/アンドロイドオートが動作する純正オーディオでは、
AI BOXと呼ばれるandroid内蔵のユニットを純正ナビにUSB接続すると、ナビの性能を進化させたかのように、例えばYOUTUBEアプリであったり、アマゾンミュージックであったりを純正ナビでコントロール出来るようになります。
今回、お客様がご準備されたのは、MIRELというOTTOCASTベースのAI BOX。
説明の都合上、OTTOCASTと記載させてもらいますが、通常は音声も純正ナビを経由してスピーカーに出力されるのですが、このユニット、モデルによってHDMI出力があるんです。
HDMI出力には、映像+音声のデジタルデータが入っていますので、デジタル音声を出力できる分離機を装着すれば、なんとびっくりHELIX DSPにダイレクトでデジタル入力出来るようになるわけです。
これ、とあるお客様が、NXが納車されてすぐに ”自己責任で良いからこれば付けちゃってん!”とOTTOCASTと分離機を持ち込み取付して判明した神システムなのですが、何が神かって、純正のオフに出来ない、全く良い音になっていないクソエフェクトをスルーして音声出力できるわけです。
この純正をスルーして高音質オーディオを楽しむ為には、従来であれば、DAPを持って来て、折角の大画面純正ナビを使わず、小さなDAPで音楽を聴くしかなかったところ、AI BOXを導入すれば、デカイ純正ナビに表示して、デカイ純正ナビで操作して、良い音で使えるようになるので、満足度の大変高いナビに早変わりするわけです。
もっとも、AI BOX自体が音質に凝ったユニットではないので、DAP入力の方が音が良い事は事実ですが、純正のクソエフェクトをスルー出来るだけで、もう全く次元が違う音がするわけです。
そのAI BOXは、シフトノブの奥の小物入れがベスポジ。
蓋閉めれば収まり抜群です。
DSPのコントローラーであるCONDUCTOR君の設置の都合で、元々そこにいた純正のUSBポートは小物入れに移設しています。これによりOTTOCAST→純正の接続も小物入れ内で完結するわけなので、シンプルイズベスト配置となります。
OTTOCASTからmini HDMIにて、シート下の分離機へ接続、分離機からは光デジタルでDSPへ入力しています。
PRO mk3には、ガチオーディオ用としてハイレゾ対応のUSBモジュールも装着していますので、その入力用のUSBも同じく小物入れの中から出しています。使わない時は、蓋閉めとけば隠せますので、ゴチャゴチャが好きではない方も納得のレイアウトではないでしょうか。
という事で、
純正アナログ入力、OTTOCASTデジタル入力、USBデジタル入力の3系統を持ったシチュエーションに合わせて使い分けできるシステムとなっています。
慣れるまでは複雑に感じるかもしれませんが、ルーティーン化してしまえば純正の画面がデカイだけのナビから、大画面でYouTubeもアマプラも見れる超快適な車に大変身します。
ELATE CARBON PROの上二つはAピラーワンオフ。
ミッドレンジが外径10cmと結構なサイズ感ですが、正確な角度出しをしつつ、極力おさまりの良いデザインに仕上げた事と、純正が黒生地なので、比較的収まり良くインストール出来ました。
従来のMORELのミッドレンジはドーム型でしたが、これはコーン型。
コーン型はスピーカー裏の処理を何かしら行う必要が出てはきますが、カーオーディオインストールで必ず頭に入れておかなければならない反射問題にメリットがあります。コーン型は繋がりが良く、音像がクッキリと出るなど、モレルの音色を出しながらも定位感の良いサウンドとなります。
カーボンプロは所謂モレルサウンド全開で、情報量と余韻が最高級ですね。価格以上のサウンドだと感じました。
ドアはスーパーインナーバッフル、PAC1Ver2.0防振です。
中は撮り損ないました。
NXのドアバッフルは楕円形で厚みも取れるので、剛性の高いバッフルがインナーで装着出来ます。
厚みが出ると裏の抜けを考慮する必要が出てきますので、テーパー加工をして裏の抜けを良くする事で、スピーカーがストレスなく動くことができ、より正確な再生が可能となります。
アウターバッフルは勿論、インナーバッフルであっても、それなりの厚みが出る場合は背圧を考慮する必要があります。スピーカーによっても変わってくる部分ではありますが、スピーカーが前後運動する際の抵抗成分は極力排除する事に越したことはありません。
この抵抗成分とは、エアーダンパーの意味だけではなく”偏った抜け”を作らない事もミソです。
例えば、裏側の半円はテーパーだけど、半円はストレートになっていると、空気抵抗に癖が生まれ、スピーカーが波打って動く様な状態を作ってしまう事となります。これが起きると大変音が悪くなります。これをするぐらいならストレートの方がマシとなるケースもあるわけです。
最近、オンライン販売も始めた防振材、銀のヤツでインナー鉄板全面の防振と、外鉄板、内張り裏にスポット的に圧着して共振を抑えています。
スピーカーが鉄板/樹脂に付いている以上、必ず共振しますので、直接的にビビっていると感じなくても、ノイズ/歪みとしてボッコリ音に乗っています。
この共振を止める防振材は各社様々なものを出していますが、重要なのは鉄板と密着一体化出来る事です。貼った後にすぐ剥がれてみたり、硬すぎて浮いている部分があれば、それはロスとなり、防振材の無駄にもなりますし、効果も下がります。
防振材は、厚みと重量を持たせる事も1つの考え方ではありますが、車の鉄板部はプレスラインが多く入っているので、そこに追従できる柔軟性も必要と考えています。
カーオーディオ製品のスピーカーは、ドア(箱)に付けて初めてまともに音が出る装置ですので、取付と音響加工はサウンドに直結する重要な部分です。
とはいえ、純正状態から見ると、手を入れるべき部分は数か所ありますので、全予算をドアに突っ込めば良いというわけでもありません。
ご予算と理想に応じて、悪い所から改善していけるように予算を振り分けつつ、満足度/コスパ良く仕上げる事も意識してご提案差し上げています。
無駄にライティングを凝って撮ったPRO mk3はシート下。
小型なパワーアンプもシート下に収まっています。
ここは以前施工した部分ですね。
もう少し奥には、HDMI分離機も居て、デジタルは極力短いレイアウトで済むようにしています。
デジタル系は、最早僕の趣味なのですが、
実際に長さの異なる同軸ケーブルやUSBケーブル作ってみたりして、再生の可否というよりは音質への影響を見ながらのテストを行い、色々と知恵を付けてからの安心安全の工法で施工させて頂いています。
DSPもまた各社様々あり、価格面は勿論、性能も各々で、最終的には実際に触ってみて音を聴いてみてからのご提案としていますが、エモーションでは、HELIX/BRAXをはじめとするドイツAudiotecfischer社が推しです。
当店の理屈から攻めるカーオーディオとも考え方が一致しており、そのオーディオ機器のポテンシャルを引き出せる機能が見事に網羅されていて、尚且つ、そこを触りまくっても音質が劣化しない様に工夫されている事が一番の理由です。
カーオーディオというものは、
窓ガラスによる音の反射であったり、内装による吸音であったり、共振する鉄板で出来ている空間であったり、そもそも音楽を聴く環境としてはかなりのマイナススタートなのです。
そんな中で、車の機能や利便性を落とさず、例えばスピーカーがフル純正位置であったとしても、音楽を再生した瞬間に、
すげええええええええええええええ!!
と時に感動するレベルの音質向上を狙う為には、DSP(デジタル シグナル プロセッサー)は必須アイテムなのです。
在庫限りとなったエモ電と、Yupiteruカーセキュリティ Argus D1も施工しています。
エモ電は、そこが見えてきています。
実際に多くの方に、めっちゃ変わるねこれ!と喜んで貰えましたので、僕としては満足していますが、出来れば続けたかった商品ではあります。車が変わっても使用できますので、お持ちの方はぜひ活用くださいね。
Yupiteru ArgusD1は、社外セキュリティですが煩わしさを極力排除した扱いやすいセキュリティです。
現在の車は鍵を身に着けていればアンロックします。
いちいちカギを探して手元に準備する必要がないので、それはそれは便利なわけですが、その便利機能に付け込んで奴らは車をパクっていくわけです。
一般的なフル機能の社外セキュリティでは、別キーとなる専用リモコンでアンロックしてから乗り込む儀式が必要となるのですが、純正の利便性を維持したままセキュリティ強化が出来るのがこのArgusです。
純正セキュリティと連動しますが、純正セキュリティがOFFになれば即ArgusもOFFになるわけではありません。そうなってしまうと、付ける意味がないですからね。
純正キーでロックを解除したタイミングで、Argusが認証を行い、認証が通ればセキュリティ解除となります。2重セキュリティになるイメージです。
2wayリモコン標準装備なので、電波が届く距離に居れば、車から離れていても異常があれば即通知が飛んできます。ここも安心材料ですね。
基本的には、車のカギと一緒に付属リモコンを持ち歩いていればOKですので、特別行わなければならない儀式はないので扱いやすいセキュリティです。
最後に音響調整を施して納車となります。
今回の様に、3way+サブウーファー構成となると、オーディオシステムも複雑になります。
当然ながら、2wayよりも3wayの方が音響調整の難易度は上がります。
調整の出ている2wayと、全くコントロール出来ていない3wayとでは、殆どの方が前者の方が音が良いと感じると思います。大勢が一斉に好き勝手に歌い始めたようなもんですからね。
しかしながら、調整の出ている3wayとなると、2wayでは成しえないモノが見えてきます。
歪み感のないクリアで濃厚なリアルなアンサンブルが聴こえてくるわけです。
DSPを用いた音響調整のアプローチの仕方も様々ありますが、
当店では理屈攻めです。これの良い所は、人の感性に影響しない事です。
当店のインストールと音響調整は、その機材の音を最大限引き出す事を目的としています。
俺は良い音だと思う。
だから貴方もそう思うだろ?
これは押し付けです。
感性だけでインストールをしてしまうと、モレルをつけていても、カロをつけていても、同じ様な音になりがちです。
結局、インストールする人間が良いと思う音に寄せてしまうからです。
モレルの豊かで色っぽい音が最高だな。カロのカッチリクッキリな音が最高だな。
こうあるべきだと思います。
これの上に、あなたの好みの色を載せてみたりするわけです。
好みは、塩かもしれません、ソースかもしれません。
でもアジフライの味はちゃんと感じるわけです。
素材の味が出ている状態に出来ていれば、将来グレードの高いパワーアンプに交換すると飛躍的に音質が向上しますので、今後の楽しみにも繋がりますね。
当店では、過去にスピーカーを聴きこんで得た、そのスピーカーの個性や癖であったり、創業から30年間以上調整してきた経験から記憶している”カーオーディオならではの事案”とすり合わせながらの調整により、貴方の選んだ好きな音が出るスピーカーのポテンシャルを最大限引き出して御納車しています。
レクサスをはじめ、現在の車の仕様に合わせて、
音質は勿論、エンタメ性なども向上できる製品は常にアンテナ張っています。
僕が乗っていたらこうしたいな。とか、”ぜひ皆に広めてあげて”と実際にお乗りのお客様から教えて頂いた事などフィードバックしながらご提案させて頂いていますので、ご興味あればお気軽にお問合せください。
アゴヒゲ白石
エモーション公式LINEにて、
Dr.ハシモトのカーオーディオ講座を公開中!