梅雨真っ最中。
雨こそ降らない日があっても、湿度は70%超えの日々が続いています。
カラッとした夏が待ち遠しいですね。
ワタクシ毎晩、洋ドラマを見ながら過ごしているのですが、マッチョのおじさん達に触発されて筋トレ始めました。
元々ギタリストたるもの、ひょろい腕でギター抱えるより、太い腕で抱えた方が映えるし、、と学生時代から思っていて、何度も挑戦するものの、3日で諦めるを繰り返していました。
おっさんなって、ちょっとは辛抱強くなったと思うので、1か月ぐらいは頑張ってみようと思っています。
しらちゃんのオススメ楽曲
ここで突然始まります新企画。ワタクシ最新リリース曲をチェックするようにしているのですが、独断と偏見から”良い”と思ったアルバムを発見次第ご紹介するコーナー。ネタ切れした時は聴きこんでいるアルバムを紹介します。
・Avril lavigne – Gratest Hits 48kHz/24bit 2024/06/21リリース
自ら聴こうとしなくても周りで常に流れていたから知ってるという意味での”世代”のアーティスト。Girl Friendなどキャッチーな楽曲が多く聴いたことがある人も多いはず。バリ懐と思って聴いてみるとこれがまた音が良い。エッジを効かせたエモーショナルな歌声がシャープに浮かび上がり、サブウーファー帯まで色濃く含まれたリズム隊がグルーヴを強調する。キャラにもなくTr13.When you’re goneが好きで、続くTr14.Bois Lieのドラムフィルインが気分転換させる曲順がナイス。
良いアルバム見つけたとき、誰かに言いたいじゃないですか。
オーディオ屋さんのブログである、ここに書けば良いやん!と思い立ったとです。
作業ブログに戻ります。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日はスペーシアギア。
今まで使っていた機材達を載せ替えて、新しいクルマでもカーオーディオが楽しめる様にインストールさせて頂いたお話です。
現在販売されているヘッドユニットで、
”ナビより安くて、音が良いデッキ”
となると、ディスプレイオーディオが選択肢に上がります。
ディスプレイオーディオ(DA)というと、メーカー純正のアレが思いつきますが、カロッツェリアのDAは音質重視。訳わからん強制エフェクトは入っておらず、出音が良く、優れた音響調整機能も内蔵しています。
これより、テレビも要らん。ナビは要らん(スマホ連動を使う)であれば、比較的お手頃価格なディスプレイオーディオを選ぶメリットが見えてきます。
今回のシステムは、
ヘッドユニットはカロッツェリアの9インチフローティングモデル
Carrozzeria DMH-SF700
簡単に3wayが楽しめる大人気のスピーカー
Carrozzeria TS-Z900PRS
バッテリーもオーディオに特化したモデルに変えときましょう。
Panasonic CAOS N-M65R
お持ちのパワーアンプ(PRS-A700)とサブウーファー(TS-W10RS)も再利用しながらインストールして参ります。
ヘッドユニットはDMH-SF700。
9インチの大画面、マルチ可能のDSP内蔵でお手頃価格という事で人気のモデルです。
2way+サブウーファーのマルチ接続が可能なので、Hifiカーオーディオのメインユニットとして利用が出来るので、音も拘りたい方にも向いています。
HDMIも持っているので、通信は別途用意して、FireTVstickを使ったエンタメ性の拡張等を行えば出来る事が大幅に増えますね。
Z900PRSのハイレンジはAピラーワンオフ。
スペーシアのピラーは、I型でもなく、Y型でもなく、ロ型。
”ロ”です。
”ロ”という形は生地貼りが相当難しい。
Y型であれば、片足貼って、生地逃がして、もう片足と行けますが、ロは逃がせません。
その為、位置決め角度出しを優先しつつ、貼る事を考えながらの成形となり、最初から最後まで頭を使うタイプです。
無事に仕上げる事が出来れば、最適な位置で、最適な角度を向いてマウント出来ている事から、パキーンとした定位感と、繋がりの良い濃厚な3wayサウンドが聴こえてきます。
”ロ型”も数を施工しているので不可能ではないのですが、この手はどうしても時間はかかりますね。
ドアです。
最近の軽自動車あるあるの、肘置き鉄板の穴に食い込んでる問題から、純正の防水ビニールを綺麗に切り出して再利用しています。
防振材をゴリゴリやって凹ませても行けない事もないのですが、寒い冬、暑い夏と少なからず変化する防振材の機嫌によって、時間が経った頃に窓とお友達になると最悪ですので、ここは安パイを取っています。
当店のドア防振プランはドア鉄板の共振対策だけではありません。
普段はなぜかあまり書いていませんが、スピーカー裏の背圧対策、レアルシルト ディフュージョンの施工が含まれます。
スピーカー背面の鉄板は、殆どの車がほぼほぼの平行面となっており、何もしないとキャンセリングが発生します。
対策として、雨水対策済みの吸音材または拡散材が主となるわけですが、当店ではキャンセリング対策をメインに考え、散らす目的の拡散材を使用しています。
吸音材は多孔質な構造から、穴の中に音が入り込んで、摩擦や振動で熱に変換し吸音する。という構造ですが、実際に試した感覚で行くと、羽毛布団被って歌ったような独特の音になります。
なにより音の立ち上がりが悪くなり、そのスピーカーの個性を変えてしまうので使用していません。
最も過去に散々試して落ち着いたディフュージョンに不満が無い事から、近頃の製品を試していないだけであって、吸音材として販売されている製品の中にも優れた商品は沢山あると思います。
スピーカー裏の材を変える事での音の変化を研究してみるのも、面白いかもしれませんね。
パワーアンプ”PRS-A700”2台は、ラゲッジ床下にアンプボードを製作しインストールしています。
床下の普段は見えない部分となりますので、ノイズ対策やメンテナンス性を優先したレイアウトで配置しています。
エンジンルームのカオスバッテリーから引っ張ってきたバッ直と、各スピーカーから引っ張ってきたスピーカーケーブル、SF700から引っ張ってきたRCAとリモートケーブルと、結構な本数がラゲッジに集合します。
カーオーディオの施工では、このワイヤリング(配線)作業が手間と感じる方も多いと思いますが、実はこの部分重要です。通し方によって音が変わります。
車はノイズの塊なので、車両のメインハーネスなどオーディオへノイズが乗る可能性がある部分を極力避ける事が重要なポイントですね。
ラゲッジに設置する場合は特に、シートなどの可動部、固定部も交わしつつ配線していくわけですが、メンテナンス等の別作業で違う人間が触る事も考え、これらを避けたワイヤリングを行い、どうしても脱着部品近くを通さざるを得ないときはテープで固定したりと気を配っています。
バッ直の話から、バッテリーを交換すると音が変わる事も書いてみます。
車には電気を作る為に発電機が乗っていますが、この発電機から出た電気はノイズの塊です。
発電された電気はバッテリーに入り電気を蓄えるわけですが、バッテリーは蓄電と同時にノイズ成分を吸収しています。
バッテリーによってノイズの吸収率が異なる事から、その電気を使って動く機材の挙動に影響し、音が変わるという流れとなります。
さらに別目線で行くと、バッテリーによって電気を出すレスポンスが異なります。
カオスバッテリーはそのレスポンスが極めて速く、パワーアンプが”電気くれ!” と言うと、カオスが”へいお待ち!”と電気をすぐ送ります。(取り出せます。)
大容量のバッテリーであっても、そのレスポンスが遅いと、ゆ~くりマイペースに送るので、パワーアンプの仕事に支障をきたすわけですね。
ではレスポンスが良いと、具体的にどんな音になるのか。
・音の立ち上がりが速くなり、クッキリハッキリと解像感が上がります。
・音源の情報をより正確にスピーカー伝える事が出来るので、音の繋がりが良くなり濃い音になります。
・大きな音が破綻しづらくなり、小さな音が聴こえる様になります。
アンプを高性能な物に変えたような変化に近いかな。僕の感覚では、この様な感じです。
カーオーディオへの興味が尽きないので、やっすいバッテリーに変えてみたりもしたことあるんですが、大概、音が団子になるんですね。
音が団子になると、太く感じる曲もあって、一瞬良いかも。と思うのですが、音数の多い曲を聴くと、ガヤガヤと騒がしく聴いてられない事に気づきます。
分かりやすい所で行けばベースの音階が不明瞭であるところでしょうか。
電源ケーブルを変えると音が変わるのも、このレスポンスが影響しています。
僅かな変化も、音に変わるとバリ変わるので面白すぎますね。
タイヤ代をケチって数年後悔する事と同様に、バッテリーも数年使いますから、ここを凝ってみると長らく幸せが訪れるかもしれません。
サブウーファーを脱着式で設置して完成です。
この車用の形ではないのですが、前後方向が薄いので結果オーライでした。
ユニット型サブウーファーは、別途エンクロージャー(箱)やパワーアンプが必要であったりと、アンプ内蔵サブウーファー(パワードサブウーファー)と比べるとコストは上がります。
しかし、ユニット型だからこその超低域の解像感と情報量によって、音のリアルさが大幅に向上します。
軽自動車など、ドア容量が小さい車種では特に貢献します。
最後に音響調整を施して納車となります。
カーオーディオを細かく掘り下げていくと、沢山の要素から成り立っていることが分かります。
線が繋がっていれば音は出ますが、ただ繋いだだけの音と、小さな工夫を積み重ねた音では結果に大きな違いが生まれます。
当店では、音楽を聴いて感動できるクオリティを目標としていますので、インストールに手を抜く事はありません。
お客様のご予算から施工レベルを分けておりますが、たとえライトな内容であっても工夫できる箇所は沢山ありますから、ご依頼頂いた皆さんから”頼んで良かった”と言って頂ける様に心掛けて作業しています。
インストールだけでなく、Z900PRSだからこその方法もありますね。
先日のこの記事の内容ですが、
まずは商品に付属しているパッシブで楽しんで、将来グレードアップしてみたくなったタイミングで手軽にできる音質向上の策は、良い音を末永く楽しめるとともにカーオーディオの面白さを体感できますので、Z900ユーザーの皆さんはお試し下さい。
外部DSPなど3wayをコントロールできる機材を使ってコーディネートしている方であれば、ツイーター用に2ch外部アンプを追加する手段もありよりのありです。
高域を担当する高域の影響力は絶大ですので、良質なパワーアンプを装着しマルチで制御する事で飛躍的な音質向上が期待できます。
カーオーディオは、様々なアプローチで楽しむ事が出来ます。
アプローチの方法によっては大きな投資を必要とせずに、より良い音に出来る引き出しも沢山ありますので、お気軽にご相談ください。
アゴヒゲ白石
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