SUBARU BRZ ただのスピーカー交換でこそ分かる良い音へのノウハウ。

スバル

寒い日が続きますね。
年末年始は寒い地域で雪遊びしていました。
福岡の下界で雪遊びできるほど雪が積もる年は滅多にないので楽しいもんです。

エモーション近辺は、雪こそ振っていませんが早朝は1,2度だったりで大変寒い。
フロントガラスがカチコチになっている日があったりして、遅刻にビビりながら通勤する日々が続いています。

 

さて2024年初めの作業は、
・社外ナビ装着済みの車に社外スピーカー装着と音響加工調整。
・新車にサイバーナビとスピーカー交換。
・純正DA車にDSP装着とスピーカー交換。
・トヨタDAを社外ナビに交換。

この辺りをこなしています。

 

カーオーディオは車種が変われば最適なプランも変わってくるわけですが、エモーションがお客様からのカーオーディオのご相談お答えする時、そしてプランをお勧めする時は、音質向上に遠回りをしないという事に拘ってご提案しています。

やっぱり、エモに依頼して良かった!と皆様に思って頂きたいわけですから、おぉ!音が良くなった!という実感を毎度感じて頂きながら、カーオーディオを楽しんで貰えれば良いなと日頃から思っております。

 

さて年明け早々なので、自分に言い聞かせる意味も込めてこんな事を書いてみましたが、今日も元気に、ある事ない事をベラベラ書いていこうと思います。

こんにちは、しらちゃんです。

 

 

さて本日は、スバル BRZ。
走りへの拘りと、安全への拘りの詰まったスポーツカーです。

BRZは9インチの社外ナビが装着出来るので、当店入庫時に既に装着済みであったKENWOODの彩速ナビを活かして高音質に仕上げます。

ナビによって、100%マルチ対応の製品や、簡単なDSPを搭載している製品など様々ですので、そのナビの機能に合わせてシステムを構築します。

一応マルチ対応していても、バッテリーを抜くと設定が飛ぶモデルもあったりするので注意が必要です。整備した後、なんか設定画面が出たけど、とりまOKでええか。と押されてしまうと、高域のみの再生しか出来ないツイーターに低域が流れ込み、最悪ぶっ壊れる事もあります。

オーナー様からすれば、そりゃなるべく金掛けずに音が良い方が良いけれど、”車検や整備で預けたらスピーカーがバリバリ言うようになった”というのは勘弁でしょうから、当店はオーディオに詳しくない人が一般の車と同様に触っても、なるべくトラブらないよう考慮したシステムでご提案しています。

 

さて今回のシステムは、

コスパの優れたナビと言えばKENWOOD
KENWOOD 908HDL

MDV-M908HDL(生産完了品)
ケンウッドブランド カーナビ「彩速ナビ」9V型モデル「MDV-M908HDL」の商品ページです。

レスポンスの良いパンパン系
MOREL Maximo Ultra 602 HE2

エモーションオリジナルパッシブネットワーク

 

これらを使って高音質に仕上げていきます。

 

 

 

ナビゲーションはKENWOOD彩速ナビの9インチ。

9インチHDパネルで高画質、HDMIの入出力も持っていてハイレゾ対応で比較的価格が安いので、愛用されている方が多いナビですね。

この彩速ナビもひと工夫する事で、取説通り接続した場合と比べると何倍も良い音に出来るナビです。

 

さてカーオーディオの問題点として、大きく2つ(3つ?)

・リスナーとスピーカーまでの距離が左右で異なる事。
・純正スピーカーがシャバい上に、スピーカーがすぐ共振する鉄板に付いている事。

これらがまず ”基礎” の部分で大きな問題を抱えています。
良い音にする為には、ここを改善する必要があります。

 

そこで、まずは再生帯域を制御するパッシブネットワークを通して、ナビのフロント入力にドアウーファー、リア出力にツイーターを接続します。所謂バイワイヤリング接続ってやつです。
これにより各スピーカーそれぞれにタイムアライメントを入力できるようなります。

運転席を車の中心に持ってくることは出来ませんから、スピーカーの音が出るタイミングを変えて、スピーカーの距離差によるズレを戻します。イメージ的には、運転席が車の中心になった、左右のスピーカーの中央で音楽を聴いている状態に出来るわけです。

 

またエモーションオリジナルのパッシブネットワークは、長年煮詰めて定めた数値なので繋がり良好。
ツイーターとドアウーファーの間に、あたかもフルレンジが1つある様に聴こえます。

そもそも2wayスピーカーとは、1つのスピーカーでは物理的に低音から高音まで歪まずに再生できない為、高音用のツイーター、中低音用のウーファーと大きさの異なる2つのスピーカーに分けたモノですから、聴こえる時には元の状態つまりは1つに戻っている必要があります。

2wayスピーカーを装着して、ツイーターとウーファーそれぞれから音が聴こえているのなら、ツイーターから高音がチキチキ チャカチャカ聴こえているのなら、それは音源とは別物になってしまっているという事です。

つまり、という音源を、
B(ツイーター)C(ウーファー)に分割したのではなく、
A (ツイーター)A (ウーファー)に分割しているわけなので、
耳にはが聴こえないとおかしいよね?という事です。

先ほど書いた問題点
・リスナーとスピーカーまでの距離が左右で異なる事。
・純正スピーカーがシャバい上に、共振する鉄板にスピーカーが付いている事。
これらが影響して、ただスピーカーを2wayの社外品に変えただけでは、になってしまう事が殆ど。この両方を修正してあげて初めてという良い音に生まれ変わります。
Morelのツイーターは付属のタケノコマウントを使ってオンダッシュ設置。
この付属のタケノコ君が大変良い仕事をするのがMorelの良さのひとつです。
カーオーディオは、直接音と反射音の戦いです。
直接音だけが聴こえてくれば、割と簡単に良い音に出来るのですが、車の場合、物理的に撤去出来ないガラスやら内装やらの反射面が多すぎる環境なので、カーオーディオは、如何に反射音と上手く付き合うのか。が見落とされがちな重要ポイントとなります。
そこでこのタケノコ。
これ斜め上を向いていますが、絶妙です。
ダッシュボードの角々に設置した際に、フロントガラス、ダッシュボード、Aピラーへの反射音の影響が小さくなる角度を向いています。狙って設定しているのかは不明ですが、これがまた多くの車種でハマるので凄い。
また高音を再生するツイーターは、設置位置を10mmずらすだけで、ビックリするぐらい音が変わります。やっぱり反射の影響です。なので、見た目の雰囲気と音への影響の両方を見ながら設置位置を決めています。
続いてドアです。
ドア防振はPAC1Ver.2.0。バッフルはカロッツェリア製を加工して使用します。
当店のコスパを考えたMODシリーズのスピーカー交換プランでは、音質に大きく影響する部分にはシッカリと手を入れ、市販品も併用してコストを抑えてつつ音質向上を狙っています。
バッフルはカロバッフルを使いつつも、皆さんが”音が悪い”と感じる原因である、共振による影響を抑える事に重きを置き、音響加工を行っています。
2ドアの車は、4ドアと比べるとドアの容量が大きいので、ドアスピーカーが受ける抵抗が少なく良く動きます。
その為、スピーカーが直接付くインナー鉄板に、全面貼りによるドア防振を行う事で、しっかりスピーカーが動いたとしても鉄板が”ベイ~ン”と共振しずらくなるので、低音も中音も歪まずクリアに音が出ます。
またドアの内張り裏と、ドアのアウター鉄板側にもスポット的に防振材を圧着しています。
何もしない状態と比較すると、共振による悪影響を大きく低減出来ているのでVer2.0では標準の作業としています。
当然ながら手間と材料を使うと金額を上げないと合わなくなるわけですが、ここは手間も材料も最小限の”スポット施工”とすることでコスト抑えつつも価格以上の効果を実現しています。
ドアウーファーの表面に貼っているスポンジは、音波透過性がゼロの特注遮音スポンジです。
カロバッフルにもスポンジは付属しておりますが、そもそも内張りとスピーカーのセンターがズレている車種などではない限り、特注遮音スポンジを使っています。
このスピーカー表面に貼るスポンジは、ドア内張りと、鉄板の間に音が回り込まないようにする対策です。
貼ったり取ったりしてみれば分かるのですが、回り込んでいる状態では、かなりの帯域(特に低音側)がダメになっています。また純正スピーカーを見て頂きたいのですが、あらびっくり純正スピーカーにもスポンジ付いていますよね?ついてない車もあるけどね。
カーオーディオではこの部分の遮音、必要なのです。
これはPAC1の様なインナー全面張りであっても大きな効果があるので、サービスホール塞いでるからよかろ?ではないのがミソです。
また、このスポンジの材質は皆さんが思っている以上に音に影響します。遮音性もありますが、音を吸う素材ではない事も重要です。スピーカー表面に吸う素材を貼ってしまうと、毛布被って歌った時の様な音が混ざるので宜しくありません。
内張りを戻せば元通り。
ノウハウの詰まりまくったドアに変身しました。見た目は変わりません。
最後に音響調整を施して納車となります。
今回は、配線を変更して、スピーカーを交換する。
というシンプルな内容ですが、既に4000文字ぐらい書いちゃってますが、2024年の初作業ブログ、カーオーディオに興味を持った方が初めてやってみるプランでもあるということで、あえて詳しめに書いてます。
そのため、朝のトイレ時間に読んでる方は、そろそろ時計を見た方が良いと思います。
冒頭に書いた通り、
カーオーディオの音質を改善する為のカスタムで、
ただ良質なスピーカーに交換するだけでは、殆どの方が不満を残します。
理由は長々と書いた通りです。
貴方が音が悪い。と感じる原因が”純正スピーカーがシャバイ事”だけではないからです。
実際にご来店ご相談頂ければ、
その車種に合わせて、音が悪いと感じる原因はココです。理由はこうです。こうすれば対策出来ます。とご説明差し上げます。カーオーディオは趣味でもありますから、成る程!とご理解頂いた上でご依頼頂ければと思います。
もっともウチは、ホームページでも、ブログでも、インスタでも、たまに親方が頭を抱える程ベラベラと大公開しているので、既に詳しくなっている方も多くいらっしゃいますね。
なにより僕的には、いつも書いていますが、
”楽しいな” ”ワクワクするな” そんな気持ちと ”やって良かった!”と思って頂けることが成功だと考えていますので、公私ともに2024年もカーオーディオ布教に取り組んでいこうと思っています。

ご興味あればお問合せください。

 

アゴヒゲ白石

 

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