もはや桜ストックも季節外れの更新率。
高回転運営中のエモーションは今日も大忙しです。
近頃は、休憩中にチャチャっとアップできるインスタの方を動かしているので作業のチラ見にご興味あればどうぞ。
さてさて作業写真ストックも、もれなく溜まっておりますが、更新頻度の都合からインスタでの反応が良かった車から書いていこうかと思います。
短い時間で駆け足投稿。
こんにちは、しらちゃんです。
と言うことで、
街で1度はすれ違うほど超人気なJB64ジムニー。
この車のオーディオネタに興味ある方は多いのではないでしょうか。
ということで、今日も元気にあること無い事書いていこうかと思います。
さてこちらのジムニー。
オーディオレス、バックカメラ装着済みの状態で入庫。
ナビゲーションに説明不要のオンラインナビ
Carrozzeria AVIC-CQ911-DC
フロントスピーカーはジムニーに最適な
Carrozzeria TS-Z900PRS
パワーアンプにお持ち込みの
Carrozzeria PRS-A900
サブウーファーは車中泊対応のカスタムインストールにて
JL Audio 6W3V3-4 2発
といったシステムでインストールして行きます。
ナビゲーションはオンラインカーナビの
CarrozzeriaAVIC-CQ911-DC
ドコモ回線を抱いた音の良いナビです。
このDCモデルが出たすぐは、
俺的には、そうきたかあああ!!!!と1人はしゃいでいたのですが、このリアクションは、そもそもガジェット系に興味がある一部の人のみだったようで、当時、実はそんなに盛り上がらなかったのです。
ところが最近、その素晴らしさが浸透してきたようで、まぁ人気も人気。携帯各社のやっすい20GBプランと比較しても、価格で勝り、容量制限なしという太っ腹具合も素晴らしい。
そして時はHDMIの時代です。
即ち、配信されている動画もフルHDだったり2K、4Kと高画質=大容量なので、20GBなんぞ、あっという間劇場。
今日でもDCモデルを買う価値は大いにあると思います。
通信容量を気にせずに、高音質高画質でYouTubeのPV垂れ流しや、映画鑑賞も出来るのは快適すぎる事ですよ!
ハイレンジはAピラーワンオフ。
ジムニーのピラーはペラいので、このサイズのスピーカーを装着しようとすると結構なパテを使います。
パテってやつは熱で硬化し収縮するので、従来のパテだとピラーも持っていかれて変形→修正の流れがよくあったのですが、低収縮パテに変えて、あつ森出来ようになってからは幸せです。誤字直さなくても良いぐらい幸せ。
パテ変えたのは、かなり前の話ですが大物サイズを作ると幸せを再確認します。
さて、音が良い位置への装着はもちろんの事、大きく見えない様に意識したデザインにしているので、比較的スマートに収まっています。
何もない所に作るわけなので、デザインは無限大ですがエモーションはシンプル・クールなデザインに拘っています。
ここからが本番。
当店では見慣れた絵ですが、一般的には不自然。
ジムニーのドアに16cm(17cm)のスピーカーが付いとります。
弄りベースでジムニーを選んだ方も多いと思うので、カーオーディオ部も触りたいなと思う方も多いかと思いますが、純正は10cm程度の小口径が装着されており、中々特殊なサイズなのです。
最近では一般的なサイズのスピーカーを装着できるバッフルも販売されていますが、装着出来るスピーカーが限られる上、背圧の抜けも宜しくない。
折角変えるのなら、自分の好みの音が出るスピーカーに変えたいですよね。
大丈夫です。取り付けできますよ。
さてまずは純正状態の問題点ですが、
カーオーディオでのドアスピーカーは16cm前後が一般的。しかしジムニーの純正は10cmと小さなスピーカーが装着されています。
その10cm、構造上低音不足となるサイズなのですが、コイツ、やたら低音が出るんですね。
んじゃ、いいやん!
とはならずして、物理的に低音の量感を出すことが難しいサイズのスピーカーで、低音を強引に伸ばす構造にした結果、低音の量感こそ出ますが、歪み感が増大しています。
音の出口でその様な事をしてしまっているので、ナビをなんぼ良いやつにしても、出口を変えない限り良い音にする事は難しいのが純正状態です。
そこで、スピーカーを変えましょうとなるのですが、
比較的簡単に装着できる13cmをつける方が多いところ、当店では16cmサイズを入れています。
その理由は、2ドアだから。
ゆうて将来4枚が出ても16cmをお勧めすると思うので、これだけが理由ではありませんが、ドアが少しでも大きい事はカーオーディオにおいて大きなメリットです。
ドアが軸となるカーオーディオでは、出来る限りドアをしっかりと鳴らしてあげたほうが、結果的に良い音に繋がります。
しかしながら、この型のジムニーは、
スピーカーホールの真裏に窓ガラスのレールが入っているので、奥行きのあるスピーカーは入りません。
でも実は、うまいこと加工すればZ900PRSはギリギリ入ります。
その加工が初めは難しく、スピーカーセンターをズラして装着する必要があったり、攻めた鉄板カットを要したりと結構オオゴトなので、一般の方がDIYされるのはお勧めしません。失敗したらドア交換です。
当店はもう何台も16cm加工をやっているのでサクサクと加工できますが、初めての場合は難易度高めの工事です。
防振はPAC1Plus
軽自動車に限らず、内張り裏の防振は、かなり効果的。
防振前と後を聴き比べると、如何に内張りの共振が悪影響なのか、良く分かります。
内張り防振は、主にブチル系防振材を圧着していくわけですが、小さな工夫として、部品の嵌合部を跨いで防振材を貼るようにしています。
内張りはパネル1枚構成ではなく、2分割、3分割になっているケースが多く、その勘合部が振動で音を出したり悪さをする事が多いように感じます。
そのため、その部分を防振材で跨ぐ事で、軋み音を抑える事が出来ます。
別の方法としてシール材を入れる事もありますが、それも正解。
旧車であれば、内張りの軋み音に悩んでいる方も多いと思うので参考までにどうぞ。
ご覧の通り、内張りを戻せば、まさか16cmが入っているとは思えない元通り具合です。
グリルの部分が純正スピーカー用なので、音抜けは少々悪いところはありますが、Z900PRSは3way。
即ちドアスピーカーに持たせる帯域は低音が主なので、この点は問題にならないと言って良いでしょう。
もちろん、他の2wayであっても同じこと。
音響調整が細かく触れるサイバーナビにて、最も音が良い設定をしてあげれば、全く問題ありません。
音を聴く前は、抜け悪そうやな。と実際思ったのですが、
同じジムニーに乗っている方は勿論、カーオーディオ経験者でも、ぶったまげる程の音が出る事を確認しています。
さてそのスピーカーを鳴らすアンプがA900。
ラゲッジにはサブウーファーを設置するので、アンプ置ける場所つったら、シート下ぐらい。
2ドアなこともあって、後ろの席に人を乗せる際にシートを前後できる必要があるので、そこそこ大きなA900、入るかなぁと心配していましたが、銀色の耳を外して、床の凹凸を上手く回避できる下駄を入れると、シート下ギリギリで収まりました。
今回のシステムでは、ハイレンジにパッシブが必要なので、後部座席の方からの足アタックからアンプを守れるような形状でボードを制作し、パッシブを設置。
パンパンですが、シートは全開で前後スライド出来ます。
シートを前後させる割合が多いであろう助手席側のシート下にサブウーファー用のPRS-D8100を設置。
こちら前のモデルですがバリバリの現役です。
この型のジムニーは配線を通す道が少なく、ワイヤリングは結構頭使います。
純正配線を逃すよう作られた空間を利用すれば、ある程度収まりますが、そのルートはノイズの嵐な事は明白なので、通せるケーブルは限られます。
ノイズを恐れてフロアマットが凸凹になっても面白くないので、その辺りは経験と勘も使いながらワイヤリングを行っています。
そしてラゲッジにはサブウーファー。
お客様のご希望は、車中泊してもサブが邪魔にならない事。という条件。
床下もないし、ラゲッジも浅いし、狭いしで、中々難しいところですが、小口径のサブウーファーを二発とさせて頂き、容量を確保しつつ、高さを抑えたエンクロージャーを製作しました。
グリル部も可能な限り厚みを持たせているので、かなり丈夫に仕上がっています。
今回採用したJLの小口径は、見た目によらず、しっかりとサブウーファーしています。(語彙力)
癖がなく、自然に伸びた音なので、フロントスピーカーの超低音を支える繋がりの良いサブウーファーです。
最後に音響調整を行って納車となります。
さて普段、スマホのスピーカーやテレビのスピーカー、イヤホン、ヘッドホン等で音楽を聴く方は、案外気づいていない事が多いのですが、曲には、楽器の音、ボーカルの声以外にも”ステージ”というものが含まれています。
当店ディスプレイや、それなりのシステムが整ったホームオーディオで、音像を意識して曲を聴くと、
左右スピーカーの中心に、ボーカルが居て、左右やボーカルの後ろに楽器隊が居て、と録音風景までも曲に収録されています。
これ実は、所謂音が良い曲だけでなく”いつもの”曲にも入っている情報なんです。
音楽はステレオです。
アーティストは、そのステレオのチカラも最大限使って、聴いてくれている人を楽しませようと曲を作ります。
ジャズやクラシックであれば、まるで、目の前で演奏しているかのように。
テクノポップ、EDMなんかでは、音の塊が飛んでくる様子、異世界にいるような様子をステレオで表現していたりします。
日本の住宅事情的に、それを再現できる環境にお住まいでない方が殆どで、その曲の本当の良さ、味を知らずに聴いている方は多いものです。
そこでカーオーディオの出番。
カーオーディオは、それを再現する事が比較的容易な環境です。
これは音量を出せるという意味ではなく、音楽を正確に再生できる環境を作りやすいという意味です。
もっとも正確に再生できる環境が整っていれば、音量をぶち上げる必要はありません。
隣の人と会話ができる程度、BGM程度の音量でも、十分にその曲の全てを楽しむことが出来ます。
それをより簡単に楽しむ事が出来るようになった素晴らしいスピーカーがこのZ900PRSです。
低い音は円を描くように広がり、高い音はまっすぐ伸びていきます。
音の指向性ってやつです。
これらを利用して音響加工を行うと、上記で書いたとおり、曲に含まれるステージを再現する事が出来るわけですが、
ウーファー(ドアスピーカー)とツイーターに分けられた2wayスピーカーだと、ウーファーからもステージを作る音の成分が多く出ている為、内装部品やシート等の影響を受けマスキングされてしまいます。
ウーファー、ミッドレンジ、ツイーターと分けられた3wayスピーカーであれば、ウーファーが持つ帯域を低くする事が出来るので、インナー取付であっても、よりクッキリとした音像を描く事が可能となるのですが、何分、4つのスピーカーを悪影響を受けづらい高い位置に装着するとなると取付コストがかかります。時間=工賃で出しているお店が多いと思うので、それなりに掛かります。
Z900PRSは、そこを解消出来ます。
ツイーターとミッドレンジを一つにした”ハイレンジ”。
しかも小型。しかもダッシュボードにポン置き出来る台座付き。しかも音が良く癖が無い。
構造上、ドアスピーカーに多くの仕事を任せる事が適さない車種こそ、Z900PRSは火を吹きます。
軽自動車、トラック、バン、
今まで相当頑張らないと手に入らないサウンドが簡単に手に入るようになってしまいました。
Carrozzeria Z900PRSは、カーオーディオの要点を上手く掴んだスピーカーだと思いますよ。
今回はステージについて喋ってみましたが、
作ったステージと、自然と出来たステージは別物。。と奥の深さを醸し出しつつ締めに入ります。
妙に熱くなりましたが、
6千文字以上て、朝のトイレ中に読んどったら遅刻するわとも思いつつ、
カーオーディオで本当の音楽を楽しめる環境作りが、より簡単に出来るようになった製品を活かすためにも、インストールとカーオーディオ布教活動をこれからも続けないとなと思った次第です。
さて当店では、車や使い方と、お客様のご希望に合わせて良い音を作る為の引き出しを沢山準備しているので、
こうしたいけど出来ないみたい。。と諦める前に1度ご相談頂ければと思います。
メールで内容を決めた後、入庫の際に初めまして。な、お客様も多数いるエモーションです。
まずはお気軽にお問い合わせください。
あごひげ白石