Carrozzeriaから9月発売の新商品の発表がありましたね。
TS-Z900PRS/TS-HX900PRS
メーカー製品HPが中々良く出来ているので、読んでいるだけで欲しくなるぞこれは。
さて、なぜ今回のスピーカーが業界的にも、えらく賑やかなのかと申しますと、
”簡単に3wayに出来て、しかも音がめっちゃ良いから”
さて、純正スピーカーでラジオを聴いた時、
コーコーカーカー、モゴモゴと音量上げても何言ってるか聞き取りづらい。
そんな経験ありますよね。
これは、
より低い音を再生しようとすると、スピーカーの径が大きくなり、
スピーカーの径が大きくなると、中高域に”分割共振歪”という濁った音が発生し始める。
という、スピーカーの構造上の問題が要因の一つ。
その為、音を良くする為には、
ツイーター(高域)、ウーファー(中低域)の2つに分けた2way
ツイーター(高域)、スコーカー(中域)、ウーファー(低域)の3つに分けた3way
これらの構成が、ホームでもカーでも、
「原音や原画に忠実な再現」という意味を持つハイファイオーディオのスタンダードです。
多くの2wayの場合、2.5kHz~5kHz辺りで再生させる帯域を分けているので、
16 ㎝のスピーカーの場合、500Hz 辺りから発生し始め、1kHz 付近から徐々に分割共振が増え、分割共振の多い濁った音になっている。という現実から考えると、
2wayであっても分割共振歪は発生しています。
これより、
”ハイファイ”という方向で攻めるのであれば、フロント3wayは非常に有効です。
更に、カーオーディオという世界では、
右ハンドル、右側ドアに装着したスピーカーから見てみれば、
俺の音を聴いてるヤツ(リスナー)は左端にいる
これが、また大問題。
今回発表されたTS-Z900PRS/TS-HX900PRSの特性は驚異的過ぎて何の参考にもならないのですが、
一般的なスピーカーは、スピーカー正面から横にズレていく程、高域の音圧レベルが下がっていくもの。
つまり、
たとえ左右のドアについているスピーカーが全く同じ音を出していたとしても、
運転席から見ると、右側のスピーカーの方が、より角度が付いている為、左のドアについているスピーカーから聴こえる音の方が大きく聴こえる訳です。
しかーし、指向性特性とは、”高い音になるにつれて”変化するもの。
要は、低い音なら影響が少ない。ドアから再生させる音を、より低い音に絞れば、この問題は解決しますよね。
なので
カーオーディオは2wayから始まり、3wayが最高峰となっているのです。
せやかて工藤
カーオーディオで3wayにしようと思ったら、
3個*2の6つのスピーカー。それを取付する工賃、それを調整する技術料。
中々かかるんじゃないの。。。?
そうなのです。音は最高ですが、インストール費用がそれなりに掛かります。
しかあああし!
今回のこいつは、なんと
同軸コアキシャル。
ツイーターとスコーカーが
”完璧なレイアウト” ”完璧なチャンバー容量”で1体型になっていて、
この大きさ。
やばない?
頭の方に書いた、物理的な話も踏まえて考えると、
これは”カーオーディオでの究極の形”の1つとも言えるのではと思いました。
車で聴いてこそ真の力が発揮するスピーカーです。
デモカー入れます。お楽しみに。
アゴヒゲ白石
追記:
橋本親方が語る”詳細な解説”を追加しました。