夜な夜な音楽を聴きながら、ブログを書いている事が多い僕ですが、
本日のBGMは”昭和”
ワタクシしらちゃんの年式は、平成なので、
普段は余程の理由がない限り、昭和に戻る機会は少ないものです。
ブログを書いている時間を使って、動画サイトに上がっている
所謂、昭和の歌姫達の最近のライブ映像を垂れ流しながら書いていたのですが、
ふと、そのコメント欄を見てみると
・今54歳。この曲と過ごした青春時代。
・思い出がフラッシュバックする。
・なんか泣けてくる。
そんなコメントを読むと、何故か僕も泣けてくる。
これがまた、良い音でそれを聴いていると感情倍増。
まだ卵ですらない時代の曲なのに不思議なもんです。
僕が理想とするカーオーディオ屋とは、
高音質音源を最高の音で再生させる事が出来る店
は勿論のこと、
”思い出の曲を最高の音で再生させる事が出来る店”
でもありたいなと思っていたりします。
そんなこんなで
昭和の”歌姫”を聴きながら、平成の”あんぽんたん”がお届け。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日は、日産 セレナ e-power。
オーディオレス車に
サイバーナビ取付、インナーオンダッシュのスピーカー交換から始まって、
今回、Aピラーワンオフと、ラゲッジのプレミアム ヒドゥンインストールのご依頼。
前回施工の話も触れつつ書いていきます。
オーディオシステムは
ヘッドユニット
Carrozzeria AVIC-CE902SE
フロントスピーカー
Focal ES165K2
パワーアンプ
Rockford fosgate T400-4 ×2
サブウーファー
JL auido 10W1V3-4
でございます。
ナビゲーションは、
Carrozzeria AVIC-CE902SE
車種専用サイバーナビ。
現在では旧型扱いになりますが、
CZ901,902系サイバーナビの完成度は高く、今でもバリバリの現役なナビゲーションです。
尚、一部e-power車に車種専用サイバーを取り付けるには、加工が必要なのでご注意を。
今回この部分には、エモ電15Aを追加。
外部アンプ駆動のシステムでも、ナビの常時電源に入れると、
明らかなる音質向上が期待出来るので、陰ながら人気のアイテムです。
ヘッドユニットに追加したら、
びっくりするぐらい良くなったのでスピーカーにも入れちゃお。
とご依頼頂いた方も多数。
プラシーボではない証ですね。
Focal ES165K2のツイーターは、
オンダッシュで取付していた所をAピラーワンオフへ。
セレナの場合、取付位置を工夫する事で、
オンダッシュでも音の繋がりが良く、定位感のあるサウンドに仕上がるものの、
やはりAピラーワンオフには敵いません。
最適な位置、角度にインストールする事で、抜群のサウンドに変貌します。
ドアはインナー取付。
PAC1防振、スーパーインナーバッフルです。
今回はドアは開けていないので、写真はありませんが
いつもの様に圧着を意識しながら、しっかりと共振を止めております。
黄色のコーンがチラッと見えていますね。
抜けも良さそうな内張です。
防振、スピーカーの取付、正確な接続。
全てが成り立ってこそ、繋がりの良いサウンドを得る事ができます。
そして本題のラゲッジの作り込み編。
ヒドゥン(隠す)インストールは、文字通りサブウーファーを床下へ埋め込む事がメイン。
これはスペースの有効利用は勿論、
天板の広い反射面によりバッフル効果を得る事が出来るので、
低音の解像度がグッと上がります。
しかし、振動が床の鉄板に伝わりやすくなるので、フロア防振は必ず必要。
しっかりと施工しています。
また、作り物を防振材の上に乗せる形にしてしまうと、
熱が加わった時に高さが変わるので、作り物の“足の位置“は未防振。
純正のアンダーコートがある場合は足が来る部分を剥いでいます。
ある程度、上物が出来た時に1枚パシャリ。
今回は、お客様より
このような仕上がりにして欲しい。
というハッキリとした形があったので、
細かい所を打合せしながら、出来る限りご希望に添えるよう試行錯誤しながらの施工となりました。
アンプラックにはファン内蔵。
出来る限り、熱が篭らないような設計で作っていますが、
仕上がりデザインとの兼ね合いもあり、熱による故障やトラブルが考えられる場合はファンを取付しています。
また、運転席付近のメクラに、LEDとファンのON/OFFスイッチを追加しています。
生地貼り後、組み上げて完成です。
今回はアンプの下からヒートシンクを抜けてブルーの光が届くような仕掛けにしているので、これがまた大人っぽくシックな仕上がりです。
完成後を見れば、シンプルな作りに見えるのですが、
エンクロージャーの容量を確保しつつ仕上げるとなると、急に難しくなります。
何もなければ広く見えるラゲッジ床下も、エンクロージャーを置いたら半分以上埋まります。
それでもエンクロージャーを異形にしていたりと工夫しているので作り物に対しての使えるスペースは結構タイトです。
荷物を載せれるようにボードを引いてラゲッジは完成。
気にせずに普段使い出来る事が大切。
シンプル is ベスト。
360°タイプのドライブレコーダー ZQ-20 と、
オプションの駐車記録用のミニバッテリー OP-MB4000も取付。
前後セパレートタイプのドラレコと比べて取付費用を抑える事が出来、
リア映像がガラス越しである代わりに、車内がバッチリ映ります。
安心ですね。
最後に音響調整を施して納車となります。
入庫前とは大変化のサウンドアップ。
繋がり良好で、ラゲッジにあるサブウーファーの音は、
まるで、ドアスピーカーの低音が増えたかの様に、前から聴こえます。
サブウーファーを追加すると、ボーカルの腹鳴りをしっかり再生するので
女性ボーカルでも芯のある、まるで目の前で歌っているかのような声が聴こえます。
さて、当ブログをいつも見て頂いている方は
“音の繋がり“
この言葉を良く目にすると思うのですが、
ところで、音の繋がりって何?
と思われている方も多いのではと思うので、
今回はこう書いてみます。
逆に、
音の繋がりに問題があるとどうなるか。
良いスピーカーなはずなのに、
・ツイーターの音が目立つ、高音が煩い。
・サブウーファーが前から聞こえてこない。
・曲によってボーカルが動く(縦横に伸びる)。
・注意深く聴くと、ボーカルがルームミラー辺りとエアコンパネル辺りに2人いる。
そのような症状が一例です。
・取付に問題がある場合
音響調整で幾ら弄り倒しても根本的な解決にはなりません。ドア防振や取付に問題があり、スピーカーから出る音以外の音が聞こえている事が原因だからです。
そのような状態の時、高音が煩いとツイーターゲインをボッコリ下げたり、EQで叩き倒してしまうと、情報量も同時に下がってしまうので、良いオーディオ機材が台無しです。
またトランクに設置したサブウーファーも、共振音を誘い後ろからズンドコ(ビンビン)鳴って微妙だからと音量を下げてしまうと同様です。
・音響調整に問題がある場合
クロスポイントが適していない
タイムアライメントが間違っている
叩くべきピークが補正されていない時などは、
厄介な事に取付に問題がある場合と似たような症状に陥ります。
つまり音が纏まらないと思う時
取付に問題があるのか、
音響調整に問題があるのか、
ここの判断が非常に重要です。
この部分は機械は教えてくれないので、インストール及び音響調整を行う人間の力量の差となります。
カーオーディオは”取付あっての音響調整”
これが基本です。
しかし、自動車とは良い音で音楽を聴く環境として作られていないので、
物理的に対処できない(出来ないことはないが時間=莫大な費用がかかる)場合にぶち当たる事もあります。
その場合は音響調整に頼る方が良い結果となるでしょう。
そして、正確に高音質に音響調整を行う事が出来るDSPの有効性もまたここにあります。
今回のように、
見た目も格好良く、音も最高。
言葉では簡単ですが、この両立は容易ではなく、
いつも書いている通り、
カーオーディオは見えない部分の基礎作りが非常に大切となります。
その為、1台1台の施工には時間がかかります。
時間を短縮するには手を抜くしかありません。
丁寧なワイヤリングもまた音質の為でもあります。
焼きそば配線でも音は出るし、動作もしますが
音質を犠牲にしている事、トラブった時にオオゴトする事
もとより仕事として作業している以上、丁寧に施工する事は当然です。
カーオーディオのインストーラーは、
職人気質な人が多いのはココがあるからかもしれませんね。
作業優先の為、ブログ更新が飛び飛びになってきたので
いっぱい書いておけば許してもらえると思ってないけど思っているので長くなりました。
このブログもまた、インストールさせて頂いた車同様、作品として書いているつもりだったりもするので勘弁してください。
また次回お会いしましょう。
アゴヒゲ白石