なんとか滑り込みセーフで3月中の更新。
エモーションでは、御成約から取り付けまでの待ち時間を減らすべく、インストールクオリティをキープできる厳選メンバーでおおよそ2台または3台の同時進行を平均として作業していますが、中々ブログを書く時間が取れずインスタばかりを更新中。
珍しい車、新しい車、珍しいインストール、珍しい機材、など、皆さんが興味ありそうなお車の作業を行った際にブログに残しているような形で現在は運営しています。
たまたまお乗り換えの記事が続いていますが、初めましての方も沢山ご依頼頂いています。インスタの方で更新していますのでご興味あればフォローしてやってください。
さてさて、TOPの写真のトロフィは先日広島県で開催された”カーオーディオの集い”のお土産の一部です。
当日は天気にも恵まれ、絶好のイベント日和で、同じ趣味を持つ方々と聴き合いをしたり、メーカーデモカーを聴いてみたりと、1日中カーオーディオで楽しめる素敵なイベントでした。
この全く更新しないブログを読んで頂いている素敵な皆さんの中でも、色々な車を聴いてみたいけど知らない人ばかりだし、、、的な思いをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、このような”同じ趣味を持つ人とのふれあいをメインとした集まりは気さくな方が殆どですし、イベント運営側の配慮もありカーオーディオに理解のある人の集まりですから、比較的安心して参加できるイベントだと思います。
今年もいくつかのイベントの企画が立っており、僕も顔を出す予定のものについてはブログ等でも告知しようと思っていますので、ご興味ある方は再調整などで遊びに来られた際にでも、代表橋本経由で構わないのでお声がけ頂ければと思います。きっと楽しめると思いますよ。
しらちゃんのオススメ楽曲
・LOUDNESS – LOUDNESS BEST TRACKS WARNER YEARS
44.1kHzkHz/16bit 2012/1 リリース
我らがタッカン僕のギターヒーロー。LOUDNESSのワーナー時代の名曲をリマスターしたベストアルバム。昔から音に強い拘りを持つバンドだが2012リマスターは驚きの高音質。Tr.1では両サイドからハーモニクス気味にピッキングする独特のニュアンスがハッキリと現れるリフから始まり、センターにはぶっといベースとバスドラ、そして抜けが良く重たいスネアが鳴り響く。無意識に指先で乗ってしまうようなグルーヴもしっかりと伝わってくる。オリジナルのイメージを残したまま見事に高音質化されており、名前負けしない本当に音がデカい生ライブで感じるあの雰囲気が十二分に伝わってくる最高のアルバムの1つだ。
インストール車両
さて本日の車両はLEXUS LBX。
コンパクトでありながら上質である事をコンセプトに作られた車で、全てのドアを閉め運転席に座ると、あ。レクサスや。と感じる質感や静寂性が素敵。
今回は前車に取り付けしていたオーディオ機材を一通り移植する形ではありますが、車両とご予算に合う形で構成を一部変更してインストールしていきます。
純正ナビをソースとしたシステムでは、強制的に掛けられた必要のないエフェクトにより完全なステレオ再生が困難な車両です。そこでAIBOX Ottocastを外部入力として設け、エフェクトなしの”普通の音”が出る方をメインソースとしてシステムを組み立てます。
システム
[DSP] HELIX DSP.3S
[Fスピーカー] ECS ET-160W

[パワーアンプ] Carrozzeria GM-D2400

[Car Play AIBOX] Ottocast P3
インストールと解説
ソースユニットの1つ目は純正ナビ。
純正アンプから音声信号を頂きDSPへ入力しています。
NXやRXは操作パネルと異なる場所に純正外部アンプがいますが、LBXの場合はこのモニター裏にありセンターコンソールをばらしていきアクセスします。
この車両ではトヨタDAと同様のカプラー形状のモノだったので、信号を取る工程としては比較的触りやすい仕様ですね。
Ottocastを肘置き内のココに仕込んでいます。
接続していれば普段触る必要のないものではありますが、放熱やメンテナンスを考えると、邪魔にならずアクセスしやすいこの位置がベストという事で、ハザードの横にいた純正ナビ入力用のUSBコネクタをセンターコンソール内に移設し、出力用のHDMIを通して接続しています。
Ottocastは、純正ナビにアンドロイド機能を追加させるデバイスです。
スマホのようにアプリを取り込むことが出来るので、普段使っているサブスクなどを車でつかえるようになります。
なにより、純正ナビに付加している=純正ナビで操作できるので、音質の向上と使い勝手の向上の両方が叶うという社外ナビを装着できない車にピッタリのデバイスでございます。
近頃の車は、車内Wifiがある車種も増えてきていますので、オンラインの時代だなぁと感じる、現代に合うカーエンタメシステムの1つですね。
普段はこのような形でドリンクホルダーとして使う方が多いと思うので、ゴチャゴチャせずスマートに使えます。
HELIX DSPのリモコンであるDirectorは、センターコンソールの小物入れの表面にピッタリはまるブラケット兼化粧パネルを製作し設置しています。
純正状態ではこの部分は黒いプラスチックの小物入れとなっていますが、ここをリモコンとすることで、操作のし易さは勿論のこと、質感の向上にも繋がり、LBXでは定番の形となりそうな気がしますね。
見た目ではガッツリ作り替えたようにも取れるかもしれませんが、極端な言い方すれば表面に置いているだけ。
リモコンの配線も小物入れ奥の上部に切り込みを入れて逃がしているので、よほど覗き込まないと見えません。将来車両を売却する際にパーツを手配せずに元通りに復元できることを意識して製作しています。
前車からお使いのECS ETツイーターはオンダッシュマウント。
このスピーカーは、当店のオリジナルブランドであるECS(エモーションがコンポーネントしてみたシステム)では歴史の長いモデルで、メーカーオリジナルのユニットをワーワーゆうてチューニングし高音質化に成功した事からET(エモチューン)という品番で発売しておりますが、艶やかで優しい音色を好まれる方に人気です。
初めから絶妙な角度が付いたオンダッシュマウントが付属している事もポイントで、車両に取り付けする際に大がかりな加工が必要なく取り付けできるため、コストを抑えて良い音にしたい。というニーズにも答えることが出来るスピーカーです。
続いてドアです。
LBXはカムリ辺りと同じ大型の楕円型バッフルです。
このスピーカー形状の車両は、大きく重量のあるバッフルをインナーで入れることが出来る事から、スピーカー自身の前後運動をしっかりと抑え込み、周辺の共振をも抑えるというカーオーディオにおいて大きなメリットがあるので、高密度耐水MDFを使ったオリジナルインナーバッフルで厚みを調整し、遮音スポンジで内張りに密着させてインストールしています。
ドア防振はPAC1Ver2.0です。
遮音性を意識した車では純正で防振材が貼ってある事もあるのですがLBXもそのタイプ。この防振プランでは外鉄板もスポット的に防振材を張り込みますが、その純正防振材も考慮してバランスよく仕上げています。
スピーカー装着面の内鉄板はいつものように全面張りです。そしてトンカチでブチくらしています。
防振作業で最も意識すべきポイントは圧着です。防振材はヘラでしごいた程度では凹部などの多くが浮いています。仮に高価な防振材であったとしても浮いていては意味がないですから、凹部に追従できる頭の小さいトンカチでアタタタタと適度な力加減で叩く事で、ただ貼っただけの状態の180%(俺調べ)で効きに変化が出ます。
ET-160Wはストロークが大きく、低域の量感が出るスピーカーなので、しっかりと固定し、しっかりと共振対策を行うことで、低音の音階がハッキリと出るような、解像度の高い低音が聴こえてくるようになります。
LBXのシート下は空間がありますが、両方の座席下に純正ユニットが居ます。
これがまたご丁寧にど真ん中にいらっしゃるもんでアレなのですが、上手いことレイアウトすればシート下に収まります。
DSPの上にあるユニットは、OttocastのHDMI信号から音声をデジタルで引き出す装置ですね。光信号に変換してDSPへ入力しています。
パワーアンプは純正ユニットを挟んで反対側。前車より移設のシステムでRCAが長いので束ねて納めています。
前モデルのGM-D1400は、パワーアンプならではのスピーカーの駆動力が上がりめっちゃ動くようになった!ちゃんと止まるからキレもよい!という、満足度にも関わる割と重要な変化がしっかり出るアンプで中々良かったのですが、一方で低価格を狙うがあまりゲイン調整がなくヒスノイズが大きめなど改善してほしい点がいくつか見られる製品でした。
そこを改善して出てきた2400は、このような取り付け場所に制限がある車両にピッタリで、なるべく費用を抑えて良い音にしたい。場所を取らずに良い音にしたい。という方にハマる製品に生まれ変わっています。見た目もマッドになり小型ながら良い雰囲気していますね。
最後に音響調整を施して納車となります。
あとがき
エモーションでは、パワーアンプの重要性を強く発信しています。
パワーアンプとは、DSPやプレイヤーから出力される小さな信号をスピーカーが駆動できるほどの大きな信号に増幅する装置ですが、このパワーアンプによってスピーカーが変わったかと思うほどの変化を生みます。
パワーアンプには”ゲイン”が付いており、このゲインでもまた音が大きく変わります。
ヘッドユニットを大きめのボリュームにしてアンプを下げ目に使う。というソースの音を可能な限り多く取り入れる考え方が従来からの定説だと思いますが、エモーションではノイズ感を考慮しつつ可能な限り上げ目で使用します。
なぜなら、エネルギー感が跳ね上がるから。
・何を聴いてもダッシュボードの上にいる小人が歌っているように聴こえるシステム。
・あんたマイク要らんやろ。みたいな歌手が目の前で腹から声出しているように聴こえるシステム。
どっちが良い音でしょう。
ステレオ再生が成立しているオーディオで録音の良い楽曲を聴くと、時に音が迫ってきたり、時に音が引っ込むような”動き”が現れます。人と喋る時の様な小声と、遠くの人を呼ぶぐらいの大声とでは、部屋の反響もあり音像が小さくなったり大きくなったりしますが、その様子がしっかりとオーディオでも反映されます。
このあたりの再現性が飛躍的に向上し、リアルな音になるのがパワーアンプなのです。
価格も大きさもピンキリですが、適切に物量=価格となっている製品では、価格が高い方が良い音です。しかしながら、ある一線から設計者の思想が強く出始める製品もあるので、高いから良い音だろうと価格を信用しすぎるとアレってなることもあります。
一方で、”低価格だから悪い音”は間違いです。今回のアンプ同様に低価格でも価格以上の優れた性能を持つパワーアンプもまた数多く存在します。
エモーションでは数あるカーオーディオ機器の中から、音色別に厳選してお客様にご提案しています。
初めてカーオーディオをやってみたい方。今ついているオーディオをもっと良い音にしたい方。など、今の状態とご予算ご希望に合わせて、最適なシステム構成を一緒に組み立てて、オーディオ計画の段階から楽しめるようにご対応していますので、ご興味あればお気軽にお問い合わせください。
カーオーディオは楽しいという事を多くの方に知ってほしいなと思っています。
アゴヒゲ白石
エモーション公式LINEにて、
Dr.ハシモトのカーオーディオ講座を公開中!