一時の極寒シーズンも過ぎ、落ち着いた気温で過ごしやすい時期。
せかせかと動いていると暑くなるので、案外丁度良い季節だと思っています。
作り物系の施工が続いておりましたが納車も無事に完了し、
近頃は、
社外ナビが装着出来る車であれば、サイバー+スピーカー交換。
DA装着車であれば、DSP+スピーカー交換。
この辺りのご依頼をこなしている今日この頃です。
少し忙しくなってきたので、じゃんじゃか書いていきます。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日は、スズキ スペーシアベース。
軽規格いっぱいで広く車内空間を確保した車。
アウトドアだったり、お仕事だったりでも使えるマルチな車種ですね。
そんなスペベ(?)にカロッツェリアから出ているディスプレイオーディオの装着と、スピーカー交換を行います。
ナビ?いらんよ。スマホあるし。
TV?みらんみらん。
でも画面は欲しいよね。ミラーリングしたいし。
そんなあなたにお勧めのDSP内蔵デッキと、Morel Maximo Ultraの組み合わせ。
車に乗っている間に常に無音。という方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、このブログの読んでくださっている方々は音楽が鳴っている事でしょう。
であれば、純正のちょっと音量上げただけでバコバコ言ってみたり、人間の声がモゴモゴと聞き取れないクオリティだったりする純正スピーカーを社外品に交換し、良い音で楽しくドライブ出来る車にすると人生がハッピーライフ。
カーオーディオは必ずしも大金を掛ける必要はなく、
どっち必要なナビ(オーディオ)を ”選んで” 購入してみたり、エントリークラスであっても質の高いスピーカーを ”選んで” 購入してみたりすれば、安価でも良い音に出来ます。
同じ価格帯であっても、ハッキリ言って話にならんモノから、これは安くて良いね!というモノまでありますので、正しい選択こそがコスパへの道となります。
システムは、
Carrozzeria DMH-SZ700
Morel Maximo Ultra 602 mk2
これらをインストールしていきます。
実にシンプルなシステムですね。
ヘッドユニットは、SZ700。7インチモデル。
ディスプレイオーディオなので、基本的にはスマホを繋いで、スマホアプリと連携して使うような機種です。
DAと言っても、そこはカロッツェリア。
音質は拘っています。
96kHz/24bitのハイレゾがネイティブ再生できてみたり、実はLDAC対応していたり、賢いCPUを搭載して高精度なDSP機能を搭載していたりして、中々優秀なヤツなのです。
カーオーディオで良い音にする為には、音響加工と音響調整のセットはマスト。
この二つがポイントを押さえてインストール出来ていれば、ポン付けとは大違いの高音質な車に生まれ変わります。
またSZ700はHDMI入力も持っているので、ナニカシと接続する事も良くあるでしょうから、アクセスし易いセンターの小物入れにケーブルを出して、取付しています。
ツイーターはオンダッシュ。
スペーシアのダッシュは向こう側に1段下がっているので、オンダッシュでも付いてる感の少ない容姿になるのはGOODですね。
また、その落ちている部分がガラス”ベタ”ではないので、反射面からも距離を取れる事から音的にも都合の良い位置に設置できています。
反射面から1cmずらすだけでも、ボッコリ音が変わるのがカーオーディオなので、見た目と音質の両方を考慮しつつ取付しています。
ドアです。珍しく左ドア!
カメラを構えたころには右側はすでに閉じていたので左なわけですが、
目につくのは左上のビニールの部分でしょうか。
近頃の軽自動車のドア内張りは、ギリッギリまで窮屈さを軽減しようと、肘置きの部分がドアの中にめり込む様な形で車内空間を広げています。
その為、通常の様にサービスホールを塞いでしまうと、内張りが当たって閉まらない。なんて事がおきるわけです。
塞いだ防振材をヘラでしごきまくったり、向こうにへこますようにすれば貼れない事もないのですが、
肘置きに体重掛けた際や、夏場緩くなって形が変わった際に、防振材がガラスに接触する可能性が0でない以上、お仕事として施工させて頂く身としては、トラブルを避ける方を取らして頂き、純正のレインガードを再利用して施工しています。
エモーションのドア防振は、サービスホールを塞ぐ事が第一目的ではないので、実はここを塞いでいないから音が悪くなっている。なんて事は無かったりします。
一般的なサービスホールを塞ぐ理由としては、
スピーカー裏から出た逆相音が、表の音とぶつかりキャンセリングしないようにする事が目的なわけですが、エモーションはスピーカー表面に貼る遮音スポンジを特注で準備していたりして、キャンセリング対策出来る部分は全てに力を入れて施工しています。
当店では”ドア防振”と表記している通り、防振が目的なので、最も響きやすいスピーカー周辺部は勿論、インナー鉄板全体に、圧着しながら防振材を貼っていき、音響加工をしています。
勿論のことながらビニール部の影響が0というわけではありませんが、音響調整で補正していきますのでどうにでもなります。
もっとも音響調整は、走りのチューニングで言う所の金プロ。ECUワンオフセッティングの様なものですから、1台1台セッティングを詰める事で、価格でみれば安価な組み合わせであっても、価格以上の音が出てくるわけです。
これも専門店の仕事ですね。
バッフルは、カロッツェリア製のものを小加工して利用する事で、コストとポイントを抑えたドアの音響加工を実現しています。
あら!ドア掛けた写真がない!
内張りを戻したら元通りです。
折角書いたのに”右ドア”という所が、流石は白石。詰めが甘い。
共振している音は、いくら優れたDSPを使っても消えませんので、物理的にすべき部分と、デジタル的にすべき部分の両方があって、初めて良い音になります。
つまり、この二つはカーオーディオの音質向上には必須の作業となります。
さて、スペーシアのドア内張りは、1枚モノの内張りに比べると剛性がある方ではありますが、やはり内張りも音を出すので、内張り裏にも防振材をスポット的に貼って、共振音を抑えています。
ドア防振のグレードアッププラン、PAC1 PLUS
を施工した方から、
内張りって意外と悪さしているんですね。と言われますので、誰でも分かるほどの影響があるわけです。
実際にビリビリとビビっている音だけでなく、音楽にまぎれたビビリ音を止めてやると、びっくりするぐらい音が良くなるわけです。ドアばらせる方であれば防振してみると良いですね。
吸音材を使うと、吸音材の音がするので、ブチル系防振材のみでの施工がビギナーにはお勧めです。というかウチでもスタンダードです。
PAC1Ver2.0ではスポット的施工ですが、やるのとやらないのでは大違いです。
最後に音響調整を施して納車となります。
エモーションでナビやデッキを買うメリット。
それは調整のプロが行う音響調整が付いてくる。という事が大きなメリットのひとつです。
通販や実店舗でも同じものが販売されていますので、どこで買うかは皆さんがお選び頂けるわけですし、ご自身で取付出来る方も沢山いらっしゃると思います。
しかし、音響調整については専門知識と莫大な経験値が必要です。
ここは強くハッキリ言っちゃいますが、
当店が仕上げる音を基準に話すと、
取説通りにやっても、良い音にはなりません。
例えばタイムアライメントを実測で測ると言っても、
・スピーカーのフランジまでの距離を測るのか
・センターキャップのてっぺんまでの距離を測るのか
これだけで大きく数値が変わります。
ちなみに正しい距離としては、どちらも不正解です。
つまり実際にメジャーなり測定器で測る距離はあくまで”参考の数字”
結局、音聴きながら合わせるんですね。取説とは話が変わってきましたね。
TAは、同じタイミングで聴こえる様にするだけなので言葉で書けば簡単ですが、目に見えない音を合わせるっちゃ控えめに言ってむずいです。
カーオーディオ、特に3wayのミッドレンジは反射面そばに付ける事になるので、実音の頭を合わせる必要があります。
取付や、車種の都合で、反射音の方が大きく聴こえる場合があるので、反射音の頭で合わせてしまうと一生合いません。聞き分ける練習が必要です。
オーディオの世界での1cmは、現実世界での1Mぐらいは違うので、
当店推しのHELIX DSPの3.5mmステップのワンクリックであっても、1つズレれば違和感に繋がります。
位相合わせのポイントは、”ポイントソース”ってやつですね。
これウチだけが言ってるわけでなく、そこを最重視したホームオーディオメーカーでも同じことを言っています。
何を良い音とするのか問題はありますが、位相がズレていれば情報量、音数が大きく減る事は誰が何と言おうと事実です。特にカーオーディオはそこがモロに出ます。
聴きやすいスッカスカな音より、
聴きやすい濃厚な音の方が良いですよね。
同じシステム、同じ投資金額です。
そりゃ後者が良いでしょう。当然です。
エモーションの音響調整は可能な限り位相合わせを行っています。
位相合わせと、ピークやディップの補正の両方が大切です。
その音響調整が完了したときは、
現システムにおいて ”最もリアルで濃厚な音”になっているわけです。
専門店で買うメリット。
結構でかいのではないでしょうか。
ちなみに音響調整のみのご依頼も承っています。
他店様施工、DIY施工問いません。
結線ミス等システムに問題があれば、その辺りのアドバイス等も行っていますので、ご興味あればお気軽にお問合せ下さい。
アゴヒゲ白石