カメラを持って旅に行く暇があったら、オーディオ触る。
朝早く起きて、始業前から自分の車のシステム変えてみたりと、なんだかんだ毎日の様に趣味としても仕事としてもオーディオやっているワタクシ。
我ながらよく飽きないなと思います。
仕事柄もあって ”予算無制限で自分の好きな音がでる機材”といえばピンとくるのですが、それは僕の趣味でなく、金額言うと、マジでぇ!?と言われる様なものを探すのが楽しいのですよね。
お陰で趣味車はブランドがバラバラの継ぎ接ぎのシステムなのですが、組み合わせの奇跡も含めて音が纏った時の快感ときたらもう。
オーディオはググった情報だけでは話半分、実際に聴いて初めて納得するものなので、毎日の様に乗る通勤車はテスト車のソレ。オーディオ屋さんの車とは呼べない引き回しをしているのは内緒の話です。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日は、PHVなプリウス。
少しずつシステムアップして、確実な音質向上と、その変化を楽しまれている方のお車です。
初めは、既設だったカロのFHでスピーカー交換から始まり、3型からビックリする程音が良くなったらしいサイバーの発売を機にナビをCQ912-3DCへ交換。
その時はFHから3型サイバーへ入れ替え、と分かりやすい比較だった事もあり、我々もその音質の良さに驚いたもんです。
今回は、不足している超低音のクオリティを向上させるべくサブウーファーの取付でご入庫でしたが、システム全体でご紹介します。
システムは、
サイバーXの技術を投入し更に磨きをかけた
Carrozzeria AVIC-CQ912-3DC
しっかりくっきりと発音し広く深く奏でる
Focal ES165KX2
出音からして価格設定が安すぎるんよ
Carrozzeria TS-W1000RS
小型でハイパワー
Carrozzeria PRS-D800
これらをインストールしていきます。
ヘッドユニットは9インチの最新サイバーナビ。
今回の3型から、オペアンプとマスタークロックが上級グレード品に変更し、時間をかけて細かく煮詰めたらしい。
音を聴いてみると、見た目は同じでも中身は別物な事がすぐ分かる。
OH!マジかアメージングって感じ。
カロッツェリアらしく、クリアで透明感のある雰囲気と、音像の明瞭さ、アンビエントの正確さはピカイチ。左右のステージは当然ながら前後方向も正確で明瞭です。
これがまたカリカリしすぎず、適度な温度感を持っているところがまたポイントで、ドライすぎないサウンドが今までとは違うなと感じました。
ちょうどナビに入っていた僕も好きなAlan walkerの楽曲では、リバーブの効いた没入感のある広大なオケの中に、シャープにクッキリとしたウィスパーボイスなボーカルがポッと表れるもんだから、こらたまらんねぇ!?と一人で盛り上がっていました。
今回のマイチェンは、ちょっと次元が違う変わり方をしましたね。
品番が”-ⅲ”と分かりにくいですが、フルモ級です。俺も欲しい。
FocalのK2PツイーターはAピラーワンオフ。
輸入車用にピシャリな10cmのES100Kを始め、黄色のFocalは実は結構な数を付けています。
このツイーターは付けたすぐから、”良く鳴るなぁこれ”と思わせるサウンド。
明るく、そして力強くハッキリと出るタイプです。
この手のスピーカーは、取付と音響調整次第で良くも悪くもなるタイプなので、ハッキリ言ってポン付けで満足できるタイプではありません。玄人向けです。
その代わり、取付と音響調整が決まれば、誰が聴いても驚きと感動のサウンドになるので ”付けて良かった!”と心から思える仕上がりになります。
チラっと見える黄色いコーンのドアウーファーは、奥行き76cmもあるのでストロークは多め。
PAC1Ver2.0とワンオフのインナーバッフルで仕上げています。
ストロークのあるスピーカーなので、しっかりとローの量感が出るタイプです。
となると、やはりドア防振のクオリティは音質に直結しますので、何となくのデッドニングでは本領発揮できず、共振対策と、ユニットの固定具合で出音が変わってきます。
ツイーターが力強く鳴るタイプのスピーカーは、ドアスピーカーがすね毛が揺れる程鳴らしても破綻しないぐらいの出来を求められます。防振して明らかに共振しなくなったと分かるほどの変化は必須です。
要は、ドアスピーカーとの音の繋がり/一体感が出ていないと、ツイーターの力強さだけが目立ち、シーシーシャーシャー高音が煩いだけ仕上がりになり得るわけです。
繋がり良くポイントソース化できていれば、具体的には左右のエアコンの吹き出し口から音が聴こえる状態に出来れば、それはそれは素晴らしい、低音から高音までレンジが広く明るく濃厚なサウンドと、躍動感のあるFocalらしい美音が聴こえてきます。
カーオーディオのスピーカーは未完成品である。とはまさにこの様なスピーカーを言いますね。料理人次第で結果が大きく変わります。
サブウーファーはCarrozzeria TS-W1000RS
この型のPHVプリウスはラゲッジが大きく底上げされているので、シェードを広げると高さが取れません。
その為、薄型で作る必要があり、なるべく邪魔にならない形でありながら必要な容量をしっかり取るとなると、この形になりました。元箱等を載せる余裕がある様に、荷物スペースも可能な限り確保しています。
またいつもの様に、カプラー脱着式にしていますので、いよいよ大荷物の際は簡単に下ろせるように細工してあります。
近年は良質なユニット型サブウーファーで、コスパの良い手頃な製品が少ない時期であり、コスパが良かった商品も値上げ事情から”以前は”の肩書き付きとなっているもんで、相対的にW1000RSのコスパの良さが目立っています。
最適な容量のエンクロージャーを与える事で、深い低音から、レスポンスの良いキレのある低音まで再生可能でフロントスピーカーの描く世界に深みを与えます。
ハイクオリティなサブウーファーと、それを正確に駆動できるアンプを搭載すると、映画館で味わえる没入感の様な、その音楽の世界に引き込まれる様なサウンドになりますね。毎度のことながら、如何にサブウーファーが再生する超低音帯に、リアルさに直結する環境音だったり、空気感だったりが含まれているかを感じさせられます。
最後に音響調整を施して納車となります。
さて今回のブログでも沢山書いた”音の繋がり”
このワードを使うときは出来るだけ解説するようにしていますが、もう見飽きたと思うので少し違う目線から表現してみます。
このブログを見てくださっている皆さんは、カーオーディオに興味がある方が殆どだと思うので、実際に当てはめてみると面白いかもしれませんね。
・音が繋がっていると、
音量(VOL)が小さくても、大きくても、ボーカルは同じ場所に現れます。
・音が繋がっていないと、
ある一定の(調整時の)ボリュームではしっかり音像がある様に感じますが、ボリュームを変えると極端に左に動いたり、右に動いたりします。
・音が繋がっていると、
ボーカルは濃厚で、”f” や “th” の音、いわゆるサ行も、音像内で収まります。
・音が繋がっていないと、
ボーカルが薄く、”f” や “th” の音が左にすっ飛んだり、右にすっ飛んだり上にすっ飛んだりします。
・音が繋がっていると、
(録音が中央であれば)女性ボーカルも男性ボーカルも同じ位置に現れます。
・音が繋がっていないと、
女性だと中央だが、男性だと左(または右)に大きくずれていたりします。
・音が繋がっていると、
ボーカルはボール大に1つだけ現れます。
・音が繋がっていないと、
ツイーターが作るボーカルと、ドアウーファーが作るボーカルの二つが現れます。
ルームミラー近くに1つ、エアコンパネル付近に1つあるイメージです。
・音が繋がっていると、
ラゲッジに設置したサブウーファーの音が前から聴こえます。
・音が繋がっていないと、
後ろからサブウーファーの音が聴こえます。(感じます)
フロントと車内の防振がしっかりできている車であれば、ルームミラーが揺れる音量であっても前から聴こえます。
ぱっと思いつくのはこの辺りですね。
音が繋がっている状態を纏めて想像して頂ければ、まるでそこに人がいて歌っているかのようにボーカルの口元が見え、楽器それぞれの響き、厚みが分かり、音の世界に入り込めるリアルな音がご想像頂けるかと思います。
最後のサブウーファーに関してはカー特有ですが、それ以外は、位相を重要視しているホームオーディオ製品でも同じようにポイントソースになっています。
意識して聴いてみると面白いですよ。
音が繋がっている時が、
そのシステムで最大の濃さ、最大の解像度、最大の奥行き、最大のリアルが出る状態ですから、音が繋がっていない状態でスペアナ等を使って均してもリアルな音にはなりません。
繋がってから整える事でリアルで良い音になるのです。
この辺が、カーオーディオの面白さであり、難しさでもありますね。
繋がっている音。
やっぱり誰が聴いても良い音だと感じます。
もっともっとたくさんの音楽を聴きたくなります。
今回の新型サイバーナビは、出音が大変素晴らしく、音を繋げる為に必要なDSP機能も網羅している。
折角ついている機能ですから、うまく活用して良い音にしたいところですよね。
もし既にあなたの車にサイバーナビが付いて、純正スピーカーを鳴らしているだけだとしたら勿体ない!
社外スピーカー+専門店のノウハウで大化けします。
ご興味あればお気軽にご相談ください。
アゴヒゲ白石