普段なら、皆さんが全く興味のないだろうワタクシの写真集が1枚目ですが、たまには内容通りの写真でも置いてみます。
これでビューが異様に多かったらどうしよう。
カーオーディオのインストールは人によってやり方が様々で、ワーっとバラしてしまって全体的に触りながら進めるタイプだったり、ドア。ピラー。バッ直。ワイヤリング。と工程毎に終わらせていくタイプだったり。ちなみに僕は後者です。
後者の場合、作業前に粗方の段取りを考える必要がありますが、1つ1つキッチリと出来るので全体的なクオリティを高める事が出来たり、”あら?このネジなんやったかいな?事件”が発生しずらかったりとメリットがある一方、アアアアアアUSB引き忘れた。なんて事があった時は、またバラしてシケ面になります。
人によって様々なので人間観察していると面白いですね。
そんなこんなで前置きはこの辺にして本題に入ります。前もってブログ書いてね!リクエストがあったので写真多めで参ります。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日はハリアー。
少し前にESB付けたよ!ブログに登場したハリアーさんです。
ブログ記事はインストール後、数か月空いて投稿していたりするのでブログ程直近ではないですが同じオーナー様。
前回まではパワードタイプのサブウーファーだったわけですが、やっぱりメタラーは超早い重い低音が欲しくなるってんで、ヒドゥンインストールにてツインサブウーファーをぶち込みます。
システムは、
ヘッドユニットは深みのある画質と、音質に定評のあるサウンドナビのスタンダードタイプ
DIATONE NR-MZ200
高品質なパーツで仕上げられた超高音質DSP
HELIX DSP ULTRA
聞き馴染みのあるどこか懐かしさを感じさせつつも最新ハイレゾもリアルに再生する
ESB Audio 8000シリーズ3way
抜群の駆動力と艶屋かなサウンドを併せ持つ
BRAX GX2400
ここまでが前回と同じで、新たに
高耐久でレスポンスの良い
Morel ULTIMO Ti SC 104 ×2
駆動力抜群!コレ付けときゃ心配ご無用
Rockford fosgate T1500-1bdcp
を新規で追加してインストールしていきます。
ヘッドユニットはサウンドナビ。
BABYMETALがたまたま流れていたわけではなく生粋のファン。
BABYMETALは、メタルとアイドルを混ぜた新しい音楽で、様々な層のファンを集め国内外で爆発ヒットして活動しているバンドです。
メタルと一言で言ってもサブジャンルが多く、通常はその決めた枠から出ないものですが、サブジャンル全般を色々とやっているバンドで、いわば何でもあり。有名曲のオマージュもあり、曲の元ネタ分かってフフッとなる事も多く、みんな好きでしょこの曲。と全力でぶつけてくる所が清い。
オケはゴリゴリのメタルでも、歌声はキュートなアイドルとくる。2,3回聴けば歌詞が頭に残るキャッチーさ、無意識に体が動くノリの良い曲がメインで、聴いていてシンプルに楽しい。中には頭を振るタイミングが分からないプログレッシブな曲もやるもんで実力はお墨付きです。
一見メタルとアイドルなんてミスマッチにしか思えない組合せですが、”メタル?あーうるさいやつ?”と近寄らない方も、アイドルならと聴いてみるとあら大変。ドハマりする人多数。
音楽的な好みもありますが、ライブを見れば分かるあの感じ。本人達が楽しそうにライブしている。そりゃ見る方も楽しくなるってんで、ファンも増えるわけです。
そんなこんなで、生ライブをかなりの数見ていて、とりまモッシュッシュした事があるだろうオーナー様だけに車内の音もそれに寄せたくなる気持ちは良く分かる。
要は腹に来るバスドラとベース。脳天に突き抜けるギターサウンドが欲しいのですね。分かります。
この手の音楽を心から楽しむ為には、広い空間であれば、それなりの音量が欲しくなるわけで、日本の住宅事情的には厳しい。
しかしながら車であれば、空間が狭いので信号待ちで歩行者にギョッとされるような音量でなくとも十分に楽しめる。
さらにカーオーディオは音像がくっきりと出やすい事もあり、音質云々とは異なる、音源に含まれている別の面白みにも触れる事ができるので、移動中の時間の有効活用も相まってカーオーディオの出番という事になります。
前回のブログと被るので割愛させて頂きますがメタラー仕様となると重要なのがインストール。
運転に支障のないタイミングで聴くデカイ音でも破綻せず脳汁が出るサウンドにする為には、スピーカーが大変良く動く状況下であってもシッカリと支える土台が大切です。
ミラー下にマシンガンの様に点で飛んでくるバスドラとスネア。
両サイドで圧をかけるギター。それらを支えるベース。
そんなオケであっても中央に浮かぶボーカルは滲まずクリアでリアルに現れます。
それらを制御するDSPも肝心。
”車だからこその影響”を補正する数値を入力しても音質劣化は無いに等しい能力で、情報量が多く、解像度の高いサウンドを出すDSP ULTRAは恩恵ありまくり。
個人的にこの手のジャンルは、定位感や解像感の優先度は高いと思っていて、気持ち良く聴く為には重要視したいポイント。そうなってくると”これ以上は無理”って所まで音響調整を詰めれる機能と能力を持っているDSPは最早マストとも言えるアイテムです。
ピシャッと決まった音で聴くメタルは超絶気持ち良く超絶楽しい。
そして本題のラゲッジ ヒドゥンインストール。
ラゲッジの形状によって作り方は変えますが、今回はこのようなレイアウトで作りこみ。
ノンハイブリッドだからこその広いラゲッジを活用して、オーナー様リクエストの”全部見える様にしてほしい”を実現。
中型/大型に当たるアンプ採用して製作するのでガワタンは特にガッチリと作りますが、その中のゲタは交換可能に仕上げる事が多いです。こうしておけば、将来アンプ交換する事があっても1から作り直す必要がなくなるので皆ハッピー。
アンプの下の空間はアンプの放熱として活用。
製作が簡単だからと安易に袋状に囲ってしまうと、あっという間に熱持ちすぎて止まるので、ヒートシンクにあたるアンプボディ周辺は極力空間広く取りたいものです。
その他、若干生まれた空間は小物入れ化して車載工具等を収納できるようにしています。
今回のヒドゥンインストールはプレミアム仕様。
つまりはレザー貼りのフェイスカットをしています。
このフェイスカットは、レザーのトップ面から数mm下がった位置にアンプが顔を出すようになるわけですが、抜群の駆動力を持つロックフォードさんのボディ形状のお陰で控えめに言って大変。
カーオーディオをやっている方であれば1度は目にしたことがあろうパワーシリーズのボディは、3方が外側に向かって傾斜しています。
すると、外周に合わせてくり抜いただけではTOP板の厚みを超えて、向こう側が見えるわけで、これがダサイ。
隠す為に外周に合わせてかなり深めの壁が必要となるわけですが、生地はそれほど伸びないので壁が高いと貼れなくなる。中層となる部分を分割式にして、TOP板、枠板をそれぞれ製作してレザーを貼った後に合体させる。という仕組みを取っています。
A900も外傾斜なので似たような感じ。
途中で切り目入れて貼り合わせれば数十分で終わる作業ですが、それはでけん。美しくない。全ての面の調整をしながら製作していると1日なんてすぐに過ぎてしまいます。
無事に完成。
差し色はドア内に近い色のスエードにしています。品があって中々良い色。
紆余曲折ある様に思える作りこみも、実際は作り始める時点でこの完成形が見えてから逆算して作っているので計画のうちってわけです。
音抜けを考慮したカーペット仕上げの天板を引いてドフラット。普段使いは気にすることなく使用できます。
これだけの物量でも収納として準備されている床下を活用することで、スッキリと収める事が出来ますし、バッフル効果によってサブウーファーのサウンドが飛躍的に向上する音質的メリットもありますので、格好の為だけではないという魅力がありますね。
ヒドゥン製作時は、フロア鉄板へ極力伝わらないような工夫を入れつつ製作していますが、ペラッペラの袋状になっているフロア床下は共振しやすい部分ですので、低い音から止まりやすい防振材を使用して防振処理も施行しています。
見えない部分であっても音にはしっかりと現れるので、きっちりと施工しています。
最後に音響調整を施して納車となります。
ヒドゥンインストールの際に気になる中身。
車は部品の塊ですから、車の整備の際やオーディオの整備の際に、製作した我々以外の人間が分解する可能性は大いにあり、電話での簡単なレクチャー程度で再度同じように組み上げる事が出来る構造にする事は当然だと考えています。
その為、車の部品となるものは、基本的に外せる、戻せるようにすべきである。事を意識して製作しています。
言い方を変えれば、分解されても恥ずかしくないモノを作る必要がある。ってことですね。
作り方は様々で、仕上げ方も様々です。
これは当店に限らず我々のような、無いところにモノを作る仕事は、施工者によってクオリティが変わります。人によってよし出来た。の基準が異なるわけです。
これはセンスでもあり、何より性格でもあると思っています。
仕事柄、当店以外の製作物を分解する事もあるわけですが、外見は格好良く仕上がっているように見えても、いざふたを開けてみると、”なんじゃこりゃ。はよ帰りたい、はよ終わらせたいという感情が伝わってくるぞ”となるものもあったりします。
当然上手い下手いはあると思います。ワタシも苦手なモンは山ほどあります。
しかし下手いと雑いは違う。雑いはお客様に対しての裏切りです。それはいかん。
最大の報酬である笑顔を目指して、”見えないところこそキッチリ丁寧”を心掛けて作業させて頂いています。
当店はお客さまの理想を可能な限り実現し、好みの音が出るユニットの魅力を最大限に引き出す事を得意としています。
過去には、純正部品の出ない旧車のパネル製作なども承った事もありますので、製作面にも力を入れています。
こんな風にしてほしい。予算はこのぐらい。とご相談頂ければ、我々が実現可能な形でご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。
アゴヒゲ白石