2023年になり音楽業界が変化しています。大物海外アーティストが来日しまくりでモジモジしてます。
コロナ渦で一変したライブ文化も去年の終わりごろから本格的に再始動していますね。
ワタクシしらちゃんも一応メタラーの一種という事で、
地元のライブハウスに行ってはスケボー振り回している外人さんと一緒に”おしくらまんじゅう”してみたり、扇風機の様になびく長い髪を羨ましがりながら一緒に首言わせてみたりして、”生の楽しさ” ”演者とギャラリーの一体感” なんかを体感している一人。
アーティスト側も、俺の作った曲を家で正座して聴け!というタイプよりも、ライブハウスでお客さんと一緒に歌ったり、踊ったりと、一体となって音を楽しむ事を目的として活動されている方が殆どだと思いますし、やっぱり生は控えめに言って最高です。
先日のメタル界BIGバンドの1つMEGADETHの日本公演があったわけですが、マーティがゲストってことで24年ぶりに共演したりなんかして、おじさんメタラーがグッときちゃって涙を流すシーンが記憶に新しいわけですが、武道館の現地とは別に、オンライン生配信が用意されていました。
コロナ渦になって、ドンと増えたオンライン配信ですが、これはこれで良いな。と改めて感じましたね。現地にいる人だけでなく世界中のファンと同時に楽しめるってわけです。今どきですが#○○でツイッター追いかけて、一緒に見てる人、見ていた人とオンラインで盛り上がったりなんかして、ちょっとした2次会気分ですね。良い音で見ているので、満足度がマシマシでした。
ところでライブアルバム、皆さんは聴かれますか?
良い音で収録されていて、良い音で再生できる環境があれば、その場にいるかのような雰囲気に包まれるので大好きなのですが、ワタクシは特別な1本ってのを数本持っています。それは実際に行ったライブですね。
数十年後の今に観て聴いて、あの日あの時を思い出して込み上げてくるモノがあったりするんです。音楽の不思議ですね。
自宅ではゆっくり音楽を楽しむ時間がなかったり、音を出せる環境じゃなかったりする方が多いと思いますが、移動中に音楽を楽しめるカーオーディオは最高ですよ。日頃のストレス解消になるので人生がプラスに動きます。
そんなわけで今日も布教活動していきます。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日は、日産の電気自動車アリア。
サクラといい、やや取り扱い注意感のある日産の電気自動車ですが、用法容量を守って施工すれば特にトラブルもなくカーオーディオも楽しめる車に仕上げる事が可能です。
今回は、横長大画面の純正ナビで良い音にする。そんなコンセプトの仕様なので、アンプ内蔵DSPのHelix V-EIGHT mk2の設置とスピーカー交換を行います。
始めてカーオーディオをやってみたい。と思われている方からすれば、DSP?なにそれ食べれるの?となる代物だと思うので簡単に解説しておくと、
所謂高級志向の車だったり、”○○サウンドシステム”が搭載された車だったりは、多くの場合が外部アンプ仕様になっています。するとオーディオの音声信号(ハイレベル)を取れる部分が、ツイーター用の高音、ウーファー(ドア)用の中低音と、初めから帯域分けされた状態からのスタートとなるわけです。更にコストダウンされまくった純正スピーカーのシケた音を誤魔化す為にEQが入っていたりするので、”弄られた音”しか手に入りません。
その為、そのまま社外スピーカーに交換してしまうと、もれなくパッパラパーなサウンドになります。
(※純正オーディオを分解して改造する等の作業は当店では行っておりません)
そこで、その問題を解決するアイテムがDSPです。
DSPの音声入力に、
・ツイーターへ行っている高音信号
・ドアウーファーへ行っている中低音信号
・サブウーファーへ行っている低音信号
を入力して、DSP内でMIXします。するとびっくり、フルレンジ信号が生成されるので、
DSPの出力に接続したツイーターやウーファーへ、それぞれ最適な周波数帯域や、距離による音ズレ補正(TA)などを指定し出力してあげる事で、高音質で纏まりのあるリアルな音を作る事が出来る。って流れとなります。
このような複雑な処理をリアルタイムで行えば、どんどん音質が劣化していくのでは。と思うところでありますが、ここ近年のデジタル技術の進化は凄まじいもの。聴くのが早い。という事でDSPアリとナシを聴き比べれば、もうナシには戻れないほど音質向上させることが出来るわけです。
当然、車ならではの問題点の解消方法を理解しているという事が大前提ではありますので、”DSPを付ければ良くなる”ではなく、最適な音響調整を入力できたDSPを付ければ良くなるとご理解頂きたく思います。
さて短いはずの説明が長くなったので、話を戻して、
そんなアリアさんのオーディオシステムは、
オーディオの核となるV-EIGHT DSP Mk2
ナチュラルなサウンドでどんなジャンルも心地良く奏でる ESB audio 8000シリーズ3way
をインストールしていきます。
アリアも例に漏れず社外ナビが付くスペースは準備されておらず、スタイリッシュに純正オーディオが埋め込まれています。100%電気自動車という事で、充電スポットを表示したりとガソリン車とはまた違う情報を提供する必要があると考えると、これはこれで。となるわけですが如何せん
音 が 悪 い
オーディオがコストダウンの標的となり音が悪くなっていくお陰で、ワタクシ達にお仕事がやってくるわけなので、ディスっておきながら感謝すべきな気がしないでもないですが、やっぱり音が悪い。
ということで、始めに解説した様にDSPを導入して、音を整えていきます。
V-EIGHT DSPは8chのパワーアンプを内蔵しておきながら超コンパクトボディ。
コンパクトってことは、やっぱりD級アンプなわけですが、Pure Class Ultra GDとかいう回路になっていて、”余分な電流を極限まで低下させ効率を大幅に改善”し、サウンドもよりピュアに出力できるようになっています。(詳細は製品HP)
ただアリアはシート下だったりがスペースがないので、普段使いの邪魔にならず取付の手間(コスト)も少ないラゲッジ床下にインストールしています。
ESBの上二つはAピラーワンオフ。
ツイーターと、異形ミッドレンジを最適な角度に向けて埋め込み製作しています。
発売開始以来、多くの車種に取付してきましたが、どの車でも1発目の音出しから、あぁ良い音。と思うこのスピーカーはやっぱり素敵です。俺の好きな音がする、という俺補正が入っているとはいえど、好みを排除した上で同価格帯スピーカーと聞き比べを行っても優秀であると評価していますし、なにより価格とサウンドのバランスが素晴らしいですね。安いと思います。問題はインストールしづらい事ぐらいですね。
質感高いドアはPAC1 Ver2.0防振、スーパーインナーバッフルです。
納車前にバタバタと撮影したので中はありませんが、いつものヤツです。
ドアも比較的大きく容量があるので、防振をしっかりと施工し共振を止めてあげる事が出来れば、歪みなくローが伸びて3way映えするサウンドが出てきます。
3wayとなると2wayよりもウーファーが受け持つ帯域が狭まるので、ドアの施工は手を抜いても良いのでは。と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、”カーオーディオはドアで決まる” この部分は2wayであっても3wayであっても変わりません。
地に足の着いたブレないサウンドに仕上げる為には、ドアはしっかりと音響加工を施す必要があります。
ドア内の写真を撮り忘れた割にはBOSEスピーカーの写真が出てきました。
車両から来た信号線をコーン紙ぶち抜いて表面を回してあり、ほぉ!と思ったわけですが、BOSEであっても樹脂バッフル。やっぱり”純正クオリティ”なのです。激しく前後するスピーカーを支えるフレームが樹脂である事を考えると、剛性の高い社外スピーカーにする理由が見えてきますね。
最後に音響調整を施して納車となります。
初めて触る車だったり、グレードによって配線が異なる車では、まずパワーアンプを探すところから始まり、そのパワーアンプに刺さる配線が誰なのかを調べる作業を行います。資料も参考にはしますが、ミスを減らせる事もあって導通当たるなどして確認しています。
ツイーターラインのハイパスが何kHzからなのか。等の音の情報は、実際に音を出してみて初めて分かる事なので、バラしまくった部品たちを一旦仮組してエンジンONにして確認して、またバラして、、と、養生も一緒にやり替える必要がある構造だったりすると、中々手間がかかる作業となります。
この車ではありませんが、トヨタ系DAであれば一部の帯域が逆相になっていたりして、より複雑化してきますので、DIYで触り辛くなっている所が面白くない所かもしれませんね。
ワタクシも自分の車であれこれ試しまくった所からカーオーディオライフがスタートしているので、やっぱり良くなった時の喜びは格別だったりするわけで。少しでもヒントになれば。と思いながら普段ブログだったりインスタだったりを書いている次第でございます。
他所よりも良い音だー!よりも、ワタシの好きな音が出てるー!と喜んで頂ける方が大切だと考えていますので、良い音かを決めるのはお客様自身。納車の際に、喜んで頂けるように日々努力しています。
カーオーディオのご相談、ご興味あればお気軽にお問い合わせください。
アゴヒゲ白石