カラッと晴れた夏に向かって、ジメッと猛暑な梅雨が到来。
ピットも簡単に夏仕様に衣替えして、スポットクーラーを連れまわす時期になりました。
気を張る所は張っておかないと、
音に影響したり、ケガにつながったりとする仕事なので、気が散る要素は排除がベター。
ドア防振など、その場から1,2時間動かない作業の時は実は快適なのです。
例の如くブログをじっくり書ける時間が取れないので、チマチマとインスタを更新しているのですが、
こちらも忙しい期間は不動。
人が足らねーと言いながら回していると、その辺りがどうしても止まりますね。
ご依頼頂いた皆さんに、
エモにお願いしてよかった!
と思って頂けるように、今日も元気にインストールしていきます。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日はGRヤリス。
お車購入時に、とりあえず純正JBLのスピーカーのまま、
DAのエフェクトをキャンセルした音響調整と、それをパスして良い音を再生できる外部入力システム。
そして、ドアスピーカーでは物理的に不足する超低音を再生する為のサブウーファーの追加を行っていましたが、この度フロントスピーカーを変更したので、前回の施工内容も交えながらご紹介。
システムは、
カーオーディオでは最早必須ともいえるHELIX DSP.3
超小型安価だけれど駆動力はモリモリのCarrozzeria GM-D1400ⅱ
フロントスピーカーはDA車に特に最適なCarrozzeria S-Z900PRS
フロントスピーカーを支えつつ低音の質感を向上させるサブウーファー JL Audio 10W1V-3-4と、それを駆動するRockfordfosgate R2-250×1
です!
ヘッドユニットは、純正DA。
気になる方は不快極まりない、強制的に位相が弄られたサウンド。
左右のスピーカーに距離差があるカーオーディオでは、その距離差による時間軸のズレ、位相差を補正する為に、音の出るタイミングを変える”タイムアライメント補正”がスタンダード。
これを行えば、まるで車の中心で音楽を聴いているかのように、ステレオ効果が得られます。
ところがDAや、ここ最近のビルドインナビでは、プラスマイナスを反転させて位相差を補正する方法がとられている。この方法は情報量が大きく欠損する、音源に含まれている情報と異なる音が出てくるというデメリットも持ち合わせている為、良い音になるどころか、
あれ?この曲こんな音だっけ?
みたいな事になっちゃうわけです。
そこで当店では、
早くから、そのエフェクトをキャンセルする為の音響調整を編み出し、多くのお客様にご提供しています。
飛躍的に高音質になるのであれば、外部入力のひと手間は惜しまない。
そんな方には外部入力がオススメ。
DAと外部入力では、
エフェクトやら、コストダウンから来る そもそもの出音が雲泥の差である事は事実であり、
下流を良くしても無いものは増えない。高音質化の為のシステムアップをしていく上で、上流(ソース)の質がネックとなる時期が必ずやってきます。
その為、早いうちから外部DSPのオプションとして用意されている外部入力を活かして、音の上流の質を大幅に向上させることで、結果として良い音になる第2のソースを付けておくこともオススメしています。
これにより、ソースが二つある事になるので、
その入力切替として、DAの下の部分にあるコントローラ ”Director”を設置しています。
Directorではソース切り替えのほか、入力の音量調整や、音響調整のプリセット変更などを行うことができます。
ただ、そこそこのサイズ、そこそこの重量がある為、マジで付けようと思うとそれなりの時間(=工賃)が発生するのがネック。取付費用は抑えて使いやすければ良い。という方であれば、出来るだけ簡単に装着できる部分を選んで装着する方法も準備しています。
写真では置いているように見えますが、裏側に足を入れているので固定されていますヨ。
Z900PRSのハイレンジはAピラーワンオフ。
反射の影響を極力避けた角度で、”付いてます感”を受けづらい位置に埋め込むことで、ツイーターと比べると大型でありながら比較的スッキリ装着することが可能です。
同軸の900PRSは、3wayでありながら非常にスムースな繋がりを実現しているので、ツイーターとミッドレンジを別々に装着するタイプと比べると、装着/音響調整の難易度が下がり、より多くの方にご満足して頂ける製品なので素敵ですね。
デカイ付属パッシブを用いることで、2wayと同様4chのアンプがあれば3way化出来る。
というのも大きなメリットの一つ。
本来3wayマルチ化となると、アンプが6ch必要で、当然ケーブル類も必要となり、2wayから変更の場合であっても割と規模の大きなシステム変更となる点を、スピーカー変えて、パッシブ付ければOKというライトに変更出来る事はベリーナイス。
これは豆ですが、
理論と経験から来る音響調整でパーフェクトなサウンドを狙う当店としては、実はこれもマルチ接続したほうが良い音になる(付属パッシブよりも繋がりの良い音に出来る)ので、ご予算やアンプのスペースに余裕のある場合は、その方法もまたオススメでありますよ。
ツイーター用のアンプに、より色っぽい音を出すモノを持ってくることで、全体の質感の変更を狙うのも面白い。
ドアはインナーバッフルで、防振はPAC1Ver2.0です。
ドア防振のPAC1Ver2.0。
旧PAC1よりVer2.0に変更して数十台施工してきましたが、手前味噌ながら明らかに良くなりました。
確実に価格以上の音質向上を実現できています。
ここ最近(といっても数年)の車は、特に内張りのコストダウンが素晴らしくペラッペラ。
ペラッペラ=共振しやすい=内張りがスピーカー化する=音質劣化
という方程式に当てはまるわけです。
内張りを全面的に制振防音するPAC1Plusと、内張り裏に大判1枚~小判3枚程度の防振材を貼ってあるVer2.0を見比べると、Ver2.0は少量なので一見意味のなさそうにも見えるのですが、やはり狙って貼っているだけあって、共振による悪影響はかなり抑え込めている事が実証されています。
また当店で使用している防振材”銀のヤツ”は、防振材の中では非常に軽量でめっちゃ止まる。モノを採用しています。
セオリーでは重量で抑え込む方が高音質になるのですが、ドア(車)が重くなるのは燃費面や走行面で嬉しくないと思われる方もいらっしゃいますので、軽量で止まるってのは大変素敵。その為、銀のヤツをスタンダードにしています。
当店のような専門店であっても、”防振材沼”は正直あります。
お、これ良いんじゃね?と思っていたモノが価格見直しでコスト的に合わなくなったり、マイナーチェンジして改悪してみたり、ディスコンになってみたり。
良いと思ったものに、ずっと しがみ付いていても進化できないので、新たな商品が登場すればテストを行っていきますが、今のところ”銀のヤツ”はベストですね。
カーオーディオはドアが命。
出来るだけコスパ高く音響加工できる事は、完成時の感動、やってよかった感にダイレクトに繋がるので、新しいプランが成功したときは気持ちが良いものです。
DSPやフロント用、サブウーファー用のアンプ、パッシブネットワークは助手席下に押し込みました。
2階建て構造にしてスペースを上手く使い納めています。
車の構造上、場所を分けたレイアウトにせざるを得ない場合は別ですが、
やはり機材同士は近い方がコスト(手間)的にも音質的にもよろしい。
シートの前後など、基本的な動作を行っても干渉する事もなく、スマートに収まっています。
ラゲッジには、カプラー式で簡単に脱着できるエンクロージャーを製作してサブウーファーを搭載。
このタイプにしておけば、長物荷物を載せる際はサブはお留守番する事が出来るので、ラゲッジスペースがそれ程広くない車種に乗っている方であっても、サブウーファーを搭載できます。
ドアのスピーカーでは、物理的に再生が難しい超低域を、それに適したスピーカーで再生してあげる事で、音源に含まれる”環境音”など、音楽をよりリアルにする音を再生できる様になるので、大きく音質向上します。
最後に音響調整を施して納車となります。
サブウーファーの音響調整では、フロントスピーカーの音を食わない塩梅で調整幅があり、
フロントの不足している低域成分を補う”標準”から、体でしっかり圧を感じるけれど音は前から聴こえる”強め”の2パターンが多いですね。
特にご希望がない限り、標準(現在のシステムで最もリアルな音になる状態)で調整していますが、ワタシ含む強めが好みの方も沢山いますので、その際はお気軽におっしゃって下さい。
当店でオーディオ施工された方は音響”再”調整は無料で行っているので、施工した時に必ず言う必要があるってわけではありません。まずは標準調整の音を聴いてみて、もう少しロー感が強い方が好きだな?もう少し高域がしっかり出てた方が好きだな?と思い立った時に、再調整の際にご相談頂ければOKです。
付けたすぐの数か月は長いスパンで見ると、エージングによる音の変化が大きく時期なので、その音の変化も楽しみながら、カーオーディオライフを過ごして頂けると面白みが増しますね。
ブログネタもかなり溜まってきましたが、インストール作業も溜まっているので次回更新までまた空きます宣言。
人手不足は続くよどこまでも~
アゴヒゲ白石