引きこもりの日々。
写真を整理していると、ここで使ってない写真が幾つか出てきたので採用です。
以前、大分は中津に写真旅に行った時の1枚。
城下町の昔を思い出させる景色を見ると色々とフラッシュバックしてくる。
子どもの頃、秘密基地があった空き地は、
今や都市高速が通ってたりして、昔遊んだあの場所はもうない。
景色こそ変わっているけど、子どもの頃の記憶ってもんは不思議とはっきり残っていますね。
ブログを少しずつ書けるかな? な通常スケジュールとなったので、
朝のトイレタイムが豊かになる様、今日も元気に更新中。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日は、
エモーションでも、かなりの台数を施工してきたアルトワークス。
運転して楽しい、弄って楽しいナイスな車です。
以前、Morel Tempo ultra602
をバイワイヤリング方式で、
スズキ純正楽ナビタイプに接続し鳴らしていましたが、
今回はDSP、外部アンプ、そしてサブウーファーとシステムアップを行いました。
外部DSPは、Helix DSP MINI
外部アンプは、Helix M-Four
サブウーファーは、Carrozzeria TS-W2530
サブウーファー用アンプは、Helix D-ONE
をインストールします。
ヘッドユニットは、スズキ純正楽ナビタイプ。
スズキのオプションナビですが、中身は楽ナビです。
楽ナビも簡単な音響調整機能が搭載されているので、バイワイヤリング接続を行えば比較的良い音に仕上がります。
しかし、車という環境は、
”カーオーディオ”と1つのジャンルとして分けられるほど、特殊なもの。
簡単な音響調整と、より追い込んだ音響調整とでは、
音楽を聴いて、良い音だな、気持ち良いな。と思う感覚が別物。
車両に合わせて、適切な音響調整を施すことができれば、
遠回りして家に帰るような、車から降りたくなくなるような車内環境に変わります。
今回外部DSPを装着する事により、
”左右の各スピーカーと耳との距離が異なる”など、車ならではの問題点を解消するとともに、
ツイーターとウーファーのクロスポイントを最も繋がりの良い設定に詰めることで、最大のパフォーマンスになる様に音響調整を行います。
このクロスポイントは、スピーカー付属のネットワークの数値が最適とは限りません。
デモボード上でのベスト数値と、車両に付けた際のベスト数値は異なります。
最も繋がりの良い数値に設定する事でウーファーとツイーターが一つになり、
より濃厚で、よりリアルなサウンドと変貌します。
2wayは、
1つのスピーカーでは低音から高音までスムースに再生する事が困難であることから、
中低音再生が得意なウーファーと、高音再生の得意なツイーターと2つに分けます。
分けた事で、歪みがなくスムースになったは良い物の、
それぞれから音が聴こえる状態では破綻しています。
音楽はステレオ、右に1つ/左に1つ です。
ツイーターとウーファーの中間あたりに、
あたかも一つのフルレンジスピーカーがある様に聴こえる状態が”音が繋がっている”状態です。
右のエアコンの吹き出し口辺りと、左のエアコンの吹き出し口辺りから音が聴こえる状態こそが、正しくステレオ再生出来ている。
要は良い音である。という事になります。
音響調整では、クロスポイントを数Hz単位で詰めたり、スロープを変えてみたり、タイムアライメントを触ってみたり、位相(°)を数度単位で詰めたりして、
左右に一つずつのスピーカーがある様に聴こえる状態に調整しているのです。
Aピラーワンオフにてインストールしたツイーターは、
見た目のクールさは勿論、最も音が良く聴こえる位置、角度を狙って製作しているので、
定位感のある、地に足の着いたサウンドに仕上がります。
ツイーターの角度決めは、ある程度の基本があるものの、
車両によって、シートポジションによってベストな角度は異なります。
カーオーディオでは、
“スピーカーから出た音(直接音)”
”スピーカーから出た音がガラス等に反射して聴こえる音(反射音)”
この二つが聴こえます。
反射音と言っても、直接音よりは小さいだろうし無視できるのでは。
と思えそうですが、なんのなんの。
反射音の方が大きく聴こえている車も沢山あります。
その反射音の影響が”音が悪い”と感じる原因の一つだったりするのです。
分かりやすく具体例を挙げると、
音を良くしたいから社外スピーカー付けたのに、
高音はキンキンチキチキうるせーし、纏まりの”ま”の字もない。
なんてやつ。
高音が煩いから、ってツイーターのゲインをめっちゃ下げていませんか?
それは本当に能率的な音量差ですか?
安直にツイーターのゲインを下げてしまうと、情報量も一緒に下がってしまいます。
反射音は音響調整では解消できません。
厳密には分かりにくくは出来るけど、それを行うと同時に情報量も凄い勢いで下がります。
その為、スピーカーのインストールは反射音を意識して施工する事が重要です。
ドアはPAC1 Plusで防振しています。
PAC1Plusは、スピーカーがついている鉄板と、内張り裏の制振をするヤツ。
内張りがペラいと、スピーカーの動きにつられて内張りも共振し音を出します。
よく有りがちな、ビリビリ音とはまた違い、
スピーカーから出る音にイラン事上手く混ざり、パッと聞いた感じは内張りが音を出していると気づかない感じになってたりして見落とされがち。
内張りが鳴ると、内張り自体が第2のスピーカーとなってしまい、本来の音とは異なるサウンドになってしまうので、音が纏まらない要因の1つとなります。
特に軽自動車など、内張りがペラい車は、内張りの制振でめちゃめちゃ変わるのでオススメです。
ラゲッジには、
ダウンファイヤリング方式、要はスピーカーが下向いてる方式のサブウーファーを脱着式で装着。
サウンドの変化はメーカーHPに書いてあるので端折るとして、
何より上に物が置けるというのは嬉しい方も多いのではないでしょうか。
サブウーファーは箱の容量が必要なので、どうしても大きくなります。
ラゲッジがそれほど広くない車だと、サブウーファーを設置すると物が置けなくなる問題が発生する車両もあるので、この様に一時的にでも物が置けると大変便利ですね。
最後に音響調整を施して納車となります。
ホームオーディオや、当店のディスプレイで音楽を聴いた時、
ボーカルが左右スピーカーの中央に浮かび上がって聴こえる事はお分かりになるかと思います。
音楽は、L100% ⇔ 0 ⇔ R100%と、
左から右までいっぱいいっぱい使って作られています。
バンド物であれば、実際のステージと同じ配置で設定してあったり、
マイケルジャクソンの右から左に歩いてくる事が分かる様な音の動きで楽曲を作ってあったり、
その”音の配置”も、その楽曲には大切な表現が含まれているわけです。
それを再現できてこそ、”正確なオーディオ”と言えるわけです。
それを再現できてこそ、グッと来るオーディオになるわけです。
左右スピーカーの距離が異なるカーオーディオでは、
ホームオーディオや店頭ディスプレイで、右のスピーカーの目の前で聴いているような状態なので、純正状態ではステレオを正確に再生する事は不可能です。
対策として、
運転席を車の中央に魔改造するか、
デジタル的に中心で聴いている様に聴こえる様に音響調整すれば良いわけです。
当店の取付、音響調整では、
ルームミラーの下あたりにステレオの中心が来ます。
これは、ボーカルが中央に来るように調整している訳ではありません。
エモーションの取付で、最も良い音、繋がりの良い音を狙って調整すると、
自然とそこにボーカルが来るってだけ。
音響調整のやり方によっては、中央に寄せる音を作る事も出来ます。
しかし中央に寄せた音は、作った音。
本来必要な帯域なんだけど、壊れて再生しているから捨てよう。な音。
例えるなら
ダッシュボードの左右にブルートゥーススピーカーを置いた様な感じ。
どうやっても、作った音の域を超えられません。
巷でいうところの、エモーションの音は、
位相の合った、正しい音を目指して作り上げています。
機械的な音ではなく、ナチュラルに、不正確な部分を補正した音です。
その自然な良い音を出すためには、
自然な良い音が出る取付があってこそ。
”自然な良い音が出る取付”とは、
車種や、スピーカーの個性等を考慮してインストールするノウハウの部分。
基本はあれど、
車によって少し変えていたり、
小さな工夫を沢山ぶち込んでみたり。
”音”を”文字”で伝えるのは難しいので、
興味のある方はデモカーを聴いてみて下さい。
なるほど、そういう事か。とご理解頂けると思います。
濃厚で、芯のあるサウンドです。
その正しい音にする為には、現在のお客様の車には何が必要なのか、
理想の音色はどのような音なのか、
予算はいくら必要なのか、予算内でどれぐらい出来るのか
など、様々なご質問は、出来る限り分かりやすくご説明しますので、お気軽にお問合せ下さい。
高額なスピーカー、高額なアンプではなく、
例えばエントリークラス、例えば昔から使ってる中古品。
最適な組み合わせで、最適なインストール、最適な音響調整を施せば、
初めて聴いた人が驚くようなサウンドに仕上げることが出来ますよ。
アゴヒゲ白石