趣味が仕事な僕ですが、
実は、毎日が日曜日な訳でもなく、仕事にしたからこその苦労があったりします。
ハートが不安定な状態では良い音は作れません。
気持ち良く作業して、そして喜んで頂くためにも息抜きとなる趣味が必要です。
しかしながら趣味のカメラはご時世的に出番が激減。
本当はカメラ片手に旅行に行って温泉入って。なんてしたい所ですが、ブツブツ言っても仕方ない。
という事で、引きこもり趣味を追加して、改めて電気の勉強を始めました。
はるか昔に買って忘れてたコイツを引っ張り出してオペアンプやらコンデンサやら変えてみたり、
ユニバーサル基盤で1から簡単なアンプ作ってみたり、
学生時代は殆ど寝ていた自称理系の僕は、意外と飽きずに続いてます。
当店のお客様でも、ステレオサウンドの付録が車載されていたりと、
”音が良い”に留まらず、”こうだから音が良い”と深堀しつつ楽しんでいる方も多いので同じ香りがしますね。
結局オーディオやってる自分に、好きやねぇと思いつつ、
早くカメラ持って旅行に行きたいなぁとも思いつつ、
納車までにポコっと空いた時間を使って久しぶりの更新です。
こんにちは、しらちゃんです。
さて本日は、BMW 420i F36。
前車でガッツリオーディオを組んで楽しまれていたお客様が次に選んだ愛車はBMW。
オーディオ機器の載せ替えと、最新機材に一部変更して、
抜群のサウンドが出る車に仕上げたお話です。
システムは
Helix DSP Ultraを用いて、純正入力+外部入力仕様に。
Carrozzeria TS-Z1000RS 3way
Rockfordfosgate P2*10 を2発
Carrozzeria RS-A99X を2台
ケーブル類も拘って
Audio-Technica AT-RX280A
Audio-Technica AT-RX12
これらをインストールしていきます。
でいきなり全貌。
ヘッドユニットは、とりあえず純正と外部入力のFiio。
将来的にンフフな計画があるのですが、まずはこの仕様で。となっています。
国産車の純正ナビが一部帯域逆相とエライ事してくれたお陰で、
BMWの音は、料理するうえでは、普通で扱いやすいと感じるようになってしまいました。
とは言っても、やはり音の最上流が良いと聴こえてくる音は別次元。
愛用されているFiioを外部入力できるようにして、コンソールに埋め込んだDirectorで操作出来るようにしております。
出来る限り押し込んで、すぐ手前にあるペットボトルホルダーに500mlを立てても当たらない様に、位置決めと角度を調整して製作しています。
ツイーターはAピラーワンオフ。
RSのツイーターは重たいですが固定面も考えられて作られているので、
ハイエンド級のスピーカーとしてはインストールしやすい部類だと思います。
勿論サウンドも抜群。
脚色なく、入力をそのまま奏でるサウンドは、モニタライクな方はハマります。
Carrozzeriaのスピーカーのコンセプトがソレなので、カロ全体的に言える事ですが、
この手のスピーカーは取付と調整で音が別物になります。
取付と調整に問題があると、そのまま奏でるもんで高域が刺激的になりやすく、
サ行が刺さる、とか
高音がキンキンする、とか言われることありますよね。
その理由は、結局繋がってなかったり、ピークを処理出来ていないからです。
正しく再生出来ているRSは、誰が聴いても良い音だと思うサウンドが出るスピーカーですよ。
ドアです。
この時点では、ざっくりラインを出したところ。
これから鉄板側の加工やバッフルの調整なんかを行います。
BMWのドアは、バラバラに出来るモデルと、バラせない、バラさない方が良いモデルとあって、
この車はバラさない方法を取りました。
汚したり傷つけたり出来ない部分が近い状態でパテの整形をするので中々気を使う作業です。
下半分を作り替えたワイドアウターと、純正位置にアウター装着したミッドレンジ。
レザーを貼って仕上がれば御覧のとおり。
当店のインストールは基本的にはシンプルに。依頼があればガッツリと。
そんなスタンスなので、今回は大人っぽくシンプルに良い音で。なスタイルで製作しました。
ラゲッジ奥、リアシートバックにアンプラックとサブウーファーのエンクロージャーを製作。
ラゲッジスペースを出来るだけ潰さずに、でもカッコよく。
リアシートを倒すと、ツインウーファーが顔を出します。
当店の考えるツインサブウーファーは、
ドッカンドッカンと音をでっかくする為ではなく、フロントとの繋がりをより良くする為。
一回り小さく作り、出来たピークをEQで調整。
調整有りきで製作する事で、後ろからの低音を感じさせない、フロントガラスから低音が飛んで来る様な仕上がりとなるのです。
後ろから見るとこんな感じ。
シンプルで邪魔にならない仕上がりとなりました。
リアシートと高さを揃える事で、
運転にも支障なく、ついてます感を感じさせない純正ルックな仕上がりを狙っています。
チェック柄のフロアマットは、元々ラゲッジ全面に敷いてありました。
せっかく作ったので使いたいとお客様。
当店は、シートや内装の張替えを得意とするお店とも仲良くさせて頂いているので、
アンプラック分を引いて寸法出した位置でカットして、オリジナルと同じように切り目を処理して頂き、
お客様も満足の仕上がりでバッチリ!
最後に音響調整を施して納車となります。
車の乗り換えは、カーオーディオを楽しむ人の1つタイミングです。
今迄乗っていた車の音が自分の好みであれば、
使える機器は全部使って、ケーブル類をより高音質なモノにしてみたりして、前車よりも良い、好みな音になるシステムにしてみたり、
良いタイミングだからと全く違う音の出るスピーカーに変更するのもありですよね。
人其々、好みだったり、考え方だったりが異なります。
カーオーディオは、その辺が特に絡んでくる世界です。
なので、この音を聴けぇ!とか、これじゃないといかん!とかは言うもんではないと思っています。
だって同じ屋根の下にいる僕、チーフ、社長、それぞれ好みの音は違うんですよ。
でも良い音の条件は皆同じです。
好みの音を良い音にするのが我々のお仕事ですからね。
エモーションが大切にしている事は、
お客様が望まれている好みの音をしっかりと引き出して、
納車の際に音を聴いて、好きな音になった!と喜んで頂ける事。
その為に、良い音が出る、様々な個性を持つスピーカーを引き出しに入れて準備しています。
好きなアーティストでも良いし、ジャンルでも良いし、
ざっくりで構いません。雰囲気でも構いません。ご相談の際はヒントを下さい。
早くやっておけばよかった!なんて言われるお店、ずっと目指しています。
そうだ、納車後、お喜びのメールやお話して頂いた皆様有難うございます。
時に”オオゴトやった。。”と思う車もぶっちゃけありますが、そういった声を聞くと励みになります。
少ない人数で回している店なので作業までにお待ち頂く事もあるかと思いますが、
出来る限り早めに、そしてどの車も手を抜かずに良い音に仕上げていますので、ご興味あれば電話、メールお気軽にお問合せ下さい。
あごひげ白石
小まめに更新できるインスタの方は、ブログよりは動かしています。
興味あれば御覧くださいね。