皆さんこんにちは、エモ親方です。
皆さんの退屈を解消するための音楽紹介、第3弾です。
コロナウイルスによる全国規模の緊急事態宣言が出され、
様々な不安にさいなまれている方も多くいらっしゃることと思います。
自分の会社は大丈夫だろうか、
経営している店は持つだろうか、
失業するのではないだろうか、
困窮するのではないだろうか、
コロナに感染したらどうしよう、
家族や親しい人を守れるだろうか、
こんな気持ちでいる方も多いと思います。
私も同じ気持ちでいました。
将来を悲観し、笑顔を無くし、
体重が一日ごとに100gずつ落ちていきました。
まぁメタボな私としてはそれはそれでよかったのですが、、、、
しかし私の妻は、そんな中でもとても明るく私を励ましてくれます。
ある日、妻からの一言が私に響きました。
「まだ決まっていない将来を悲観してもしょうがないでしょ、今を楽しみましょう」
そうなんです。
如何に大変な状況が想定されようと、それはまだ決まった未来ではないんです。
想像でしかない未来に怯えていては、今ここの、一瞬の幸せを、感じることができません。
そこで私は、将来を悲観する事をやめ、
今現在の瞬間瞬間を楽しむことにしました。
朝起きた事を、
仕事が出来る充実を、
真の友と言えるエモーションスタッフとの会話を、
お客様との対話を、
昼ご飯のうどんを、
納車時のお客様の喜びを、
仕事を終えて帰宅できる安ど感を、
家で飲むお酒を、
ほろ酔いで床に就く心地よさを、
その瞬間瞬間を、思いっきり楽しむことにしました。
すると不思議なことに、徐々にですが、将来への不安が薄らいできました。
そのおかげで、体重が一日ごとに100g増えていったのですが・・・・
これはこれで不味いんですけどね・・・
悲しい時、不安な時、皆さんはどんな音楽を聴かれますか?
「明るい音楽を聴いて不安を忘れる。」それもありでしょう。
私も良くそうします。
逆に、悲しい音楽を聴くと癒されるのです。
悲しい音楽は、ネガティブな思考を増強する事もありますが、
音楽に共感することにより、
孤独感や不安感を和らげてくれます。
悲しい気分を吹き飛ばしたいときは明るい音楽を、
癒されたいときは悲しい音楽を聴くのが良いのではないかと思います。
ただし、暗い音楽は避けましょう。
悲しい音楽と暗い音楽は違います。
暗さにも種類があると思いますが、
ヘビメタやロックの暗さはかえって高揚感に繋がることもありますからね。
ドツボにハマるような暗い音楽は悲しい時にはお勧めしません。
今日ご紹介するのは、癒されたいときに聴きたい、悲しい音楽です。
つまり「癒しの音楽」
もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、
私が紹介する音楽は、所謂「流行り歌」は多くありません。
私が紹介したところで、多くの方がすでにご存じだろうと思うからです。
穿ったものの言い方をするつもりはさらさらありませんが、
出来れば、これまで聴いたことのない音楽ジャンルにも、
シェアを広げてみられてください。
では、最初にご紹介するのはこの曲です。
Lock Lomondと書いて「ロッホ・ローモンド」と読みます。
ロッホとは、スコットランドなどで用いられるゲール語で湖という意味です。
スコットランド南東部、グラスゴーと言うスコットランド最大の都市近くに、ローモンド湖はあります。
この歌は一見男女の別れを歌っていますが、その歌詞が深く意味するところは、
スコットランドとイングランドの悲しい戦いをスコットランド側から語ったものです。
原詩ではそれがもっとダイレクトに描かれています。
日本でも「ローモンド湖」というタイトルで日本語歌詞が付けられています。
歌っているシンガーは、ピーター・ホーレンス
米国オレゴン州の出身で、オレゴン大学で音楽学士の学位を取得し、
ユーチューバーシンガーとして多くの登録者を得て、CDデビューを果たしています。
動画を見てお判りと思いますが、全てのパートを一人で担当し、
個人で多重録音しています。
その割には非常に音質が良く、透明感のある質感が特徴です。
初期のころは、このように一人で多重録音したり、
奥様(プロのシンガー)とデュエットしたりだったのですが、
数年前より米国のアカペラグループ、Home Free(ホームフリー)との共演が増えています。
では、そのHome Freeとピーター・ホーレンスが共演した曲をご紹介します。
アメージング・グレースは日本でも大変有名な曲ですので説明は不要でしょう。
カントリーゴスペル、鎮魂歌です。
Home Freeはカントリー系のアカペラグループ。
日本ではほぼ無名ですが、美しいコーラスもさることながら、
最大の注目はベース担当のティム・フォウスト
人類最低音が出せるベースボーカリストとして注目されています。
youtubeでは、彼の音域を検証した動画まであります。
少しそれましたが、次の癒される曲をご紹介します。
Secret Garden/シークレット・ガーデンは、ノルウエー出身の作曲家、ピアニスト、ロルフ・ラヴランドと、
アイルランド出身のヴァイオリニスト、フィンヌーラ・シェリーの二人によるニューエイジ音楽ユニットです。
欧米で大ヒットしたこのYou Raise Me Up(ユー・レイズ・ミイー・アップ)は、
フィギュアスケートの荒川静香選手(イナバウアーで有名な人)がトリノオリンピックで金メダル受賞後、
エキシビジョンで極美のスケートを披露した際に使用された曲です。その時は「ケルティック・ウーマン」のバージョンが使用されましたが、作曲者は、シークレット・ガーデンのロルフ・ラヴランドです。
心身ともに疲れ果て、
苦境に陥り、
心が折れそうになっても、
静けさの中で、
君がここにきて座ってくれるのを待つ。
君は僕に勇気をくれる
だから山の頂にだって立てる
君はこの波を乗り越えられるように勇気づけてくれる。
僕は強くなるよ、君の支えがある限り。
こう語りかけるYou Raise Me Upは、今の世界にこそ必要なのだと思いませんか?
2002年に発表されたこの曲は、今でも様々なヴォーカリストにカバーされ続けています。
人類が生き続ける限り、そして悩み苦しみ続ける限り、歌い継がれるであろう名曲であると思います。
この曲を聴きながら、大切な人たちを思い出しましょう。
そしてもう一つこの曲で注目すべきポイントは、アイルランド民謡「ダニーボーイ」のメロディアレンジなのです。
再びピーター・ホーレンスのバージョンです。
この歌は、様々な歌詞で歌われることが多く、曲名の原題はLondonderry Air、つまり「ロンドンデリーの歌」というのが曲の正式名称です。
それが様々な歌詞で歌われるのですが、
最も有名なのが、戦争へ行った息子を想う母(父)の気持ちを歌った詩「ダニーボーイ」です。
メロディーアレンジと言うのは様々な音楽で用いられており、
またそれが特に指摘されることもなく名曲として楽しまれていることもあります。
いつかその特集も書いてみたいですね。
次にご紹介する曲は、歴史的名曲のカバーです。
Disturbed(ディスターブド)という、アメリカのヘビメタバンドが、
サイモン&ガーファンクルの名曲「サウンド・オブ・サイレンス」をカバーしたものです。
作詞作曲者のポール・サイモンに「僕もこんな風に歌いたかった」と言わせ、
2017年のグラミー賞、ロック・パフォーマンス賞にもノミネートされました。
どうですか!このエモーショナルな歌唱は!
べヴィーメタルのボーカリストの上手さが最大限に発揮されていると思いませんか?
サウンド・オブ・サイレンスを訳すと、「静寂の音」となるのでしょうが、
「静謐(せいひつ)の音」とした方がもっとしっくりくるのかもしれません。
そもそもタイトルからして矛盾しています。
歌詞の内容も非常に難解で文学的、哲学的です。(歌詞は様々なところで紹介されています、それをご参照ください)
私個人の解釈としては、「見向きもされない、聞いてももらえない警告」このことを歌っているのではないかと感じています。
そう、警告です。
それをキーワードにこの曲を聴いてみると、ディスターブドによる歌唱は正にそれ。
言い知れぬ不安や恐怖を、その種を、静かに、そして徐々に燃え上がる炎のように警告しています。
そして聴き終えた後には、静かな清涼感と静謐を感じます。
もうこの後しばらくは、他の音楽を聴きたくない、しばらく静謐に包まれていたいという気分になります。
さて、些か少ないようで恐縮ですが、お勧めの癒しの音楽はこのくらいにしておきます。
もっとご紹介したい音楽はたくさんあるのですが、皆さんにじっくりと聴きこんでいただきたいと思っておりますので、少なめのご紹介を心がけております。
今、様々な不安を抱えていらっしゃる方は多いことでしょう。
癒される音楽を是非聴いてみてください。
そして心が少しでも前向きになれたなら、
今度は楽しい、明るい音楽の出番です。
そうして一瞬一瞬の幸せを感じ取れるようになったなら、
心配事や不安は忘れ、将来に向かって前向きに進んでいけることが出来るようになるのかもしれませんね。